研究課題/領域番号 |
21K07408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山田 啓策 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (10894793)
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研究分担者 |
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 大腸癌 / 大腸腺腫 / 早期診断 / プロテオミクス / 血液バイオマーカー / 自己抗体 / 便潜血陽性 / 大腸ポリープ / バイオマーカー / 血漿バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌の早期診断は、大腸癌の死亡率を低下させるのに有効なアプローチである。本研究では、正常対照、低リスク・高リスク大腸腺腫、早期・進行大腸癌患者由来の血漿検体を用いて、血中タンパクと自己抗体の網羅的かつ高深度なプロファイリングを行う。同定されたバイオマーカーについては、アッセイの最適化と独立したサンプルセットでの初期検証研究を行うとともに、バイオマーカーの組み合わせの最適化によって、臨床で用いることのできるまでに十分精度を高めた、高リスク大腸腺腫と大腸癌の血液診断バイオマーカーパネルの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
早期大腸癌の予後は良好で、また高リスク大腸腺腫と粘膜内癌は、内視鏡的切除のよい適応となっている。したがって、血液バイオマーカーを用いた高リスク大腸腺腫を含む大腸癌の早期診断は、より低侵襲、低コストに大腸癌の克服を目指すための有力なアプローチである。本研究では、臨床上有用な診断精度を持つ血液バイオマーカーパネルの構築を目指して、正常対照者と、異なる大腸発癌過程にある症例(低リスク大腸腺腫、高リスク大腸腺腫、早期大腸癌、進行大腸癌)由来の血漿検体を用いて、血中タンパク質と自己抗体の網羅的な高感度プロテオーム解析を行い、大腸癌早期診断に有用な血液バイオマーカーの探索同定とその検証を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で初期検証を行ったバイオマーカーは、さらに臨床応用を目指して、便潜血陽性者における偽陽性率の低減と、大腸癌の臨床診断前における血液診断をゴールとして、それぞれに最適化したバイオマーカーパネルを開発する。これによって、高リスク大腸腺腫を含む大腸癌の早期診断血液テストが開発されれば、内視鏡的治療などより侵襲の少ない治療が可能になる症例が増え、患者の負担低下、医療コストの低下と早期の社会復帰による社会全体の生産性向上と社会コストの引き下げなど、メリットは非常に大きい。
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