研究課題/領域番号 |
21K07482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平野 昭吾 九州大学, 大学病院, 助教 (10568984)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 周波数間カップリング / 位相振幅間カップリング / 振幅振幅間カップリング / 位相位相間カップリング / 統合失調症 / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は統合失調症患者の脳活動を脳波計にて測定し、脳波における周波数間カップリングを評価し、異常な周波数間カップリングと患者の病態や症状との関連を検討することを目的としている。周波数間カップリングは異なる周波数のニューラルオシレーション同士が経時的かつ空間的に互いに影響を与える現象であり、脳内の情報伝達の有力な担い手であると考えられる。周波数間カップリングはヒトだけではなく、実験動物や細胞レベルでの研究も急速に進んでいることから、同現象は統合失調症を対象とした橋渡し研究の有望な指標とみなされており、本研究は統合失調症患者の病態解明、さらには治療の革新に貢献することが期待される。
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研究実績の概要 |
周波数間カップリングの評価指標については、以下の通り開発が進んでいる。 位相振幅間カップリング計算プログラムについては既述の通り、既にMATLAB上にて実装が済んでおり(e.g. Hirano et al. 2018 Biol Psychiatry Cogn Neurosci Neuroimaging)、実脳波データでの解析が可能な状態となっている。 振幅振幅間カップリングについては、van Bijkらが2015年に一般線形モデルを用いた位相位相間カップリングの計算方法を公開している(van Bijk et al. 2015 J Neurosci Methods)が、この方法に基づいた振幅振幅間カップリング計算プログラムをMATLAB上にて実装し、実脳波データでの解析が可能な状態となった。 位相位相間カップリングについては、Tassらが1998年に公開した計算方法(e.g. Tass et al. 1998 Phys Rev Lett, Palva et al. 2005 J Neurosci)に基づいた振幅振幅間カップリング計算プログラムをMATLAB上にて実装し、実脳波データでの解析が可能な状態となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
位相振幅間カップリング、振幅振幅間カップリング、位相位相間カップリングについては、研究実績の概要に示したとおり、MATLAB上での実装が出来ているが、位相周波数間カップリングの指標開発が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
位相周波数間カップリングの指標開発を継続する。位相振幅間カップリング、振幅振幅間カップリング、位相位相間カップリングについては、開発した計算プログラムを用いて実脳波における計算を進めていく。
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