研究課題/領域番号 |
21K07566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊東 克能 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00274168)
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研究分担者 |
東 麻由美 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (00838279)
田辺 昌寛 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (90537250)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | NASH / MRI / T1 mapping / diffusion / Diffusion |
研究開始時の研究の概要 |
新たな撮像技術を用いた非造影マルチパラメトリックMRIをNAFLD患者に対するスクリーニング検査として臨床応用し、MREや造影剤を用いずに、NASH患者を効率よく、高精度に検出する新たな画像バイオマーカーとして用い、NASHの早期画像診断法を確立することを目的とする。すなわち、脂肪沈着の影響を排除したT1 mapping法と局所傾斜励起によるsmall FOV 高分解能/高コントラストDWI+IVIMを肝炎症/線維化の指標とすることで、NAFLDからNASHへの進展を非侵襲的に早期診断し、早期治療介入することで、肝線維化への進行を軽減し予後やQOLの改善につなげることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は脂肪の影響を排除したDixon法によるLook-Locker T1 mapping法や局所傾斜励起によるsmall field-of-view (FOV) 高分解能/高コントラストtilted DWIなどを組み合わせたマルチパラメトリックMRIをNAFLD患者に対するスクリーニング検査として、NASHの非侵襲的早期診断に応用することであり、これにより肝実質内の構造をより詳細に描出できるとともに、ベースの肝実質の炎症や線維化を反映したT1mapやADC値が得られることから、NASHの進行や病態の把握にも有用であると推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いたT1 mapping法は、脂肪成分の影響を排除した肝実質のT1値が測定でき、肝線維化の程度を反映したNASH肝の純粋なT1値の評価に有用であり、局所傾斜励起によるsmall FOV高分解能/高コントラストDWIなどと組み合わせたマルチパラメトリックMRIをNAFLD患者のサーベイランス検査として普及させ、NASHの早期診断法として臨床応用を進めていくことで、早期治療により肝線維化への進展を予防改善するとともに、基礎疾患として併存するメタボリック症候群や2型糖尿病への治療効果も期待でき、予後やQOLの改善など社会的な波及効果も期待できる。
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