研究課題/領域番号 |
21K07641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坪山 尚寛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00423187)
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研究分担者 |
福井 秀行 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00721101)
大西 裕満 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20452435)
中本 篤 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (20625199)
太田 崇詞 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20868088)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 子宮内膜癌 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜癌の術前MRIによる深部筋層浸潤の評価は術式決定に重要な役割を果たす。これまでの後方視的な読影実験の報告ではMRIの診断精度は向上してきたが、実臨床において同様に向上が得られているかは分かっていない。本研究では過去10年間に渡って実臨床における術前MRIの診断精度を調査し、診断精度に及ぼす影響因子を多角的に解析する。そして診断能低下を来す原因の究明を行う事により、実臨床において診断能向上を目指すために今後講じるべき対策を明らかにする。また、対策の一つとして重要なMRIの空間分解能(解像度)の設定について、ファントム実験と病理学的解析を組み合わせて診断能向上に向けた最適化を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では子宮内膜癌の筋層浸潤に対する術前MRI診断精度について、診断能低下を来すリスク因子を撮影、画質や画像所見、読影者、患者、腫瘍の多角的な因子について解析した。撮影、画質や画像所見、患者、腫瘍について様々なリスク因子が存在した。MRIの撮影方法や画質について、現在の標準的な推奨撮影方法に遵守していない撮影が診断能低下の一因となっており、撮影方法の標準化が今後の診断精度向上のために重要なステップと考えられた。さらに高分解能画像の導入が診断能向上を来していることも明らかになり、MRIのさらなる技術革新が診断能向上に寄与しうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の特徴は、子宮内膜癌の深部筋層浸潤に対するMRIの診断精度を実臨床レベルで多角的に解析した点である。これまで実験的な読影による診断精度が主に報告されており、実臨床においてどの程度の診断精度があるのか、何が実臨床で問題になっているのか分かっていなかった。本研究で実臨床における診断能低下を来すリスク因子が明らかになり、特にMRI撮影方法に関するリスク因子が明らかとなった点は、その対策により今後診断精度の向上を目指すことができるため有益である。
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