研究課題/領域番号 |
21K07750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 範行 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00322719)
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研究分担者 |
山本 暢之 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20596043)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高リスク神経芽腫 / 微小残存病変 / 間葉系幹細胞 / 治療誘発細胞老化 / 細胞老化随伴分泌現象 / 神経芽腫 / がん微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
神経芽腫は、小児がん死亡の約15%を占める代表的な小児難治性固形がんであり、長期生存率が未だ50%に満たない高リスク群患者の予後改善は、現在の小児がん診療における喫緊の課題である。高リスク群患者の大部分は、一旦は治療に反応して寛解を達成するが、その半数以上が再発して極めて治療困難になる。これは、治療後に体内に残存したがん細胞が、その周りの微小環境中から分泌された種々の因子に反応して、元のがん細胞とは異なる形質を示すようになるためだと考えられている。そこで本研究では、治療困難な神経芽腫の新たな治療法の開発を目指して、微小環境中から分泌される分子を同定し、その機能を明らかにすることを試みる。
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研究成果の概要 |
高リスク神経芽腫患者の大部分は一旦治療に反応して寛解に達するが、その半数以上は再発して治療抵抗性を獲得し、長期生存は難しい。これは、神経芽腫の再発では治療後に体内に残存したがん細胞が再活性化し、遺伝子変異を伴わずに異なる形質を示すためだと考えられる。化学療法や放射線療法の治療後のがん微小環境には、亜致死となった(治療誘発細胞老化:TIS)細胞が存在し、サイトカイン等の分泌が亢進する(細胞老化随伴分泌現象:SASP)ことが知られている。そこで本研究では、がん微小環境の構成細胞で分泌活性の高い間葉系幹細胞(MSC)に注目し、MSCのSASPによって分泌される分子の同定と機能解析を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高リスク神経芽腫は、患者の半数以上が再発して治療抵抗性を示す代表的な難治性小児がんである。再発した高リスク神経芽腫患者の治療抵抗性獲得には、治療後に体内に残存したがん細胞が遺伝子変異を伴わずに異なる形質を示すことが重要で、がん微小環境中の細胞から分泌される因子の同定が必須だと考えられる。そこで本研究では、神経芽腫のがん微小環境の主要な構成細胞で分泌活性の高い間葉系幹細胞(MSC)の役割を明らかにすることを試みた。その成果は、高リスク神経芽腫患者に対する新たな治療法の開発、予後の改善に繋がると期待される。
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