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ユニバーサルな抗パラミクソウイルス活性をもつナノ粒子薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K07763
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

原 好勇  久留米大学, 医学部, 准教授 (40309753)

研究分担者 柏木 孝仁  久留米大学, 医学部, 准教授 (70320158)
渡邊 浩  久留米大学, 医学部, 教授 (90295080)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード抗ウイルス薬 / パラミクソウイルス / モノネガウイルス / ペプチド阻害薬 / Pタンパク質 / 4量体形成部位 / RSV / PFr / ペプチドベース阻害薬 / RNAポリメラーゼ / ナノ粒子
研究開始時の研究の概要

パラミクソウイルス感染症は麻疹、RSウイルス感染症、ムンプスなど幼児にとっては依然として脅威的な感染症だが、未だ抗ウイルス薬がなく治療法がない。申請者は最新の研究で、ウイルスのもつタンパク質をもとに作製したペプチドベース阻害薬「P Fr」がRSウイルスに対し非常に強い抗ウイルス作用をもつことを突き止め、かつ各種パラミクソウイルスに広範囲に効く可能性を見いだした。そこで本研究では、この「P Fr」を土台に全てのパラミクソウイルスに有効な抗ウイルス薬を開発する計画で、またペプチドベース阻害薬の欠点としての不安定性を解消するため、ペプチド全体を脂質膜で被覆した「ナノ粒子薬」を開発する計画である。

研究成果の概要

これまで我々は抗RSウイルス活性をもつペプチド「PFr」を開発し、これがウイルスのPタンパク質の4量体形成部位を標的とすることを見出した。さらに、標的部位の立体構造は全てのモノネガウイルス目に共通していることが分かった。そこで、モノネガウイルス目で最大のパラミクソウイルス科に焦点を当て、RSウイルスのPFrと同じ設計手法をパラミクソウイルスにも適用した。作製したPFrはパラインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、ムンプスウイルスに対し培養細胞レベルでIC50値が100 nM以下の強い抗ウイルス活性を示した。これらはPFrの設計手法が他の多くのパラミクソウイルスにも適用できることを示している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗パラミクソウイルス薬は未だ開発されていない。本研究は、Pタンパク質の4量体形成領域を標的とした新しい抗パラミクソウイルス薬の開発が可能であることを裏付ける成果である。さらに、この創薬手法はパラミクソウイルス科以外の他のモノネガウイルスにも適用できることを示唆しており、広域な抗ウイルス活性をもつ阻害薬の開発に寄与できると考える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Pタンパク質を標的とした抗パラミクソウイルス薬の設計2023

    • 著者名/発表者名
      原 好勇
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] RNAポリメラーゼの必須因子Pを標的とした抗ウイルス薬の開発研究2022

    • 著者名/発表者名
      原 好勇、渡邊 浩
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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