研究課題
基盤研究(C)
若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia; JMML)は、主に5歳未満の小児に発症する予後不良な造血器腫瘍である。本研究では、予備的検討で確立したChIP-Seqの手法を利用し、H3K27ac、H3K36me3、H3K27me3、H3K4me3などの代表的なヒストン修飾に対するChIP-Seqを平行して行うことで、JMMLにおけるヒストン修飾の網羅的プロファイリングを行う。加えて、過去の研究で解析済みの全ゲノムシーケンス・RNAシーケンスなどの網羅的遺伝子情報との統合的な解析により、JMMLの分子学的発症メカニズムの全体像を明らかにする。
若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia; JMML)は、主に5歳未満の小児に発症する予後不良な造血器腫瘍である。本研究では、分子学的発症メカニズムの全体像を明らかにすることを目標としてクロマチン免疫沈降シーケンス(ChIP-Seq)によるヒストン修飾の網羅的プロファイリングを行い、JMMLの疾患特異的なH3K27acのヒストンマークが濃縮しているエンハンサー領域の候補を抽出した。さらに、他のゲノム解析(single-cell RNA sequencing、Error-corrected sequencing)との統合解析を行った。
若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia; JMML)は、主に5歳未満の小児に発症する予後不良な造血器腫瘍である。唯一の根治療法は同種造血細胞移植であるが、満足できる治療成績は得られていない。今回のクロマチン免疫沈降シーケンスを含む網羅的遺伝子解析による研究成果により、JMMLの分子学的発症メカニズムの更なる解明が進み、予後を正確に予測するバイオマーカーに基づく最適医療(PrecisionMedicine)の実現に寄与することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 1件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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