研究課題/領域番号 |
21K07794
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 義朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (30435862)
|
研究分担者 |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00305525)
湯川 博 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任教授 (30634646)
小野田 淳人 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (70835389)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 超低出生体重児 / 慢性肺疾患 / 高酸素 / 小脳障害 / 小脳 / 周産期脳障害 / 発達障害 / 超低出生体重 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児医療の進歩により早産児の死亡率は大きく改善したが、神経学的障害を残す児の数は減っていない。これまで神経学的障害の原因として大脳病変が言われており広く研究されてきたが、小脳病変は着目されてこなかった。小脳病変の病理病態の解明が、早産児に生じる神経学障害を改善する新規治療法の開発に繋がると考え、本研究では、“早産児に伴う神経学的障害の克服”に対し、小脳障害に焦点を当て研究を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、早産児における高濃度酸素暴露の病態を模倣した慢性肺疾患(CLD)モデルにおいて、運動障害や認知記憶障害、社会性の障害を示唆する行動学的異常と急性期における顆粒細胞の細胞遊走の遅延や慢性期における髄鞘化の低下やプルキンエ細胞の樹状突起の発達異常という組織学的な小脳病変を明らかにした。小脳の発達が最も盛んな時期に早産として出生した早産児において、出生後に胎内と異なる環境(相対的高濃度酸素暴露)に置かれることにより小脳機能に異常が生じることが、早産児における神経学的発達予後に影響を及ぼしている可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産児における神経学的障害に関しては、未だ解決の糸口のない大きな課題であり、今まで主な研究対象となってきた大脳病変ではなく、小脳病変が神経学的発達予後に影響を及ぼす可能性を示すことができ、新たな治療戦略の礎となる。
|