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腎芽腫患児の代謝物網羅解析によるバイオマーカーの探索と創薬への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 21K07805
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

田中 裕次郎  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90382928)

研究分担者 大澤 毅  東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (50567592)
内田 広夫  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40275699)
檜 顕成  名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (90383257)
大島 一夫  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20764880)
城田 千代栄  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20378194)
田井中 貴久  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30378195)
住田 亙  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70437044)
横田 一樹  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60721090)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード腎芽腫 / 液体クロマトグラフィー質量分析法 / 小児希少がん / メタボローム解析 / バイオマーカー / 尿代謝物
研究開始時の研究の概要

腎芽腫は小児腎腫瘍の90%を占めるが、全体の約10%に予後不良群を認め、診断バイオマーカーが存在しない。最近メタボロミクス技術の発展により生体内の代謝情報を鋭敏且つ包括的に捉えることが可能となり、様々な癌種において新たなバイオマーカーや病態の解明が進んでいる。腎芽腫においても代謝変動の解明が病因解明や新規治療法の開発に寄与すると考えられるが、その代謝変動に着目した診断マーカーや創薬は前例がない。本研究では腎芽腫をターゲットに尿だけでなく、血液、がん組織を加えた腎芽腫50サンプルの代謝物変動を捉えるメタボローム解析を行い、疾患特異的なバイオマーカー探索とその病態解明に挑む。

研究実績の概要

腎芽腫(ウイルムス腫瘍)は小児の腎臓に発生する代表的な悪性腫瘍であり、遺伝子異常,合併奇形,関連症候群を呈することが知られている。がん化に伴う遺伝子変異が代謝変動に寄与することは知られているが、増殖・浸潤・転移などがんの進展における代謝リプログラミングの役割については未だ不明な点が多い。また小児がんのうち、神経芽腫や肝芽腫はバイオマーカーがあるが、腎芽腫では臨床で簡便に使用できるバイオマーカーが無く、現行の治療法では未だ十分な治療効果が期待できない。がん細胞に特異的な代謝系を見出すことができれば正常細胞の代謝系との違いを標的とする新たながんの治療戦略となる可能性がある。腎芽腫に特異的な代謝系を見出すことを目標に、生体内の情報を鋭敏且つ包括的に捉えやすいメタボロミクスに着目し、第一段階として、収集かつ代謝物の安定性の高い尿検体を研究サンプルとする。本研究は、がん細胞に特異的な代謝系を見出すことにより、正常細胞の代謝系との違いを標的とする新たながんの治療戦略の開発を目指す。腎芽腫の尿中代謝物を同定し、尿中代謝物が腎芽腫のマーカーになりうるか検討する。実際に2023年度は腎芽腫患児と健常コントロール患児の尿サンプルを臨床情報と共に収集、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)で尿中代謝物を測定解析(神経芽腫39サンプル、健常コントロール117サンプル)し、疾患貢献度の高い尿中代謝物(オスモラリティー補正)を比較検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に腎芽腫尿サンプル(39サンプル)とコントロールサンプル(117サンプル)を臨床情報付きで収集し、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)で測定した。現在データ解析中。

今後の研究の推進方策

引き続き腎芽腫尿サンプル及びコントロールサンプルを収集し、腎芽腫に貢献度の高い代謝物の特定を目指す。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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