研究課題/領域番号 |
21K07851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岡本 康裕 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30398002)
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研究分担者 |
児玉 祐一 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (20535695)
中川 俊輔 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (60789973)
西川 拓朗 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (90535725)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リンパ管奇形 / COX-2阻害薬 / 内皮細胞 / 治療 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ管奇形はこどもに見られる病気で、首周囲によく見られます。美容的な問題だけでなく、声を出したり、食べ物を飲み込んだりする時に問題が起こります。ひどい場合には、気道(空気の通り道)が閉塞して、命取りになることがあります。これまでのわたしたちの診療の経験によってCOX-2阻害薬という一般には鎮痛剤として用いられるお薬が、リンパ管奇形に効果のあることがわかりました。この研究では、リンパ管奇形でのCOX-2がどのような役割をしているのかということ、COX-2阻害薬がなぜ効くのかという理由を明らかにします。
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研究実績の概要 |
ヒト初代培養リンパ管内皮細胞に、COX-2を添加して培養した。Tube formationは、非添加時に比べ、面積にして129% (n = 12)に、細胞数は154% (n=12)に増加した。COX-2作用の下流にあるPGE2はCOX-2添加時には培養液中のPGE2は2.58倍に、HIF1αの蛋白発現はWestern blotで1.81倍に増加し、VEGF120の蛋白発現は2.66倍に増加していた。 ヒトリンパ管奇形(LM)で報告されているPIK3CA変異(p.E542K)を組み込んだプラスミッド・ベクターを作成し、エレクトロポレーションを用いてマウスの内皮細胞であるRCB1994細胞に変異を導入した。 導入されたclone 1ではTube formationは面積にして153% (n = 12)に増加し、細胞数は157% (n=12)に増加した。培養液中のPGE2は2.1倍に増加していた。HIF1αの蛋白は1.5倍に増加し、VEGF120蛋白は2.3倍に増加していた。COX-2阻害薬を添加するとtube formationは76% (n = 12)に、細胞数は41% (n=12)に減少した。PGE2は63%に、HIF1α蛋白は54%に、VEGF120蛋白は51%に減少した。さらにPGE2添加時はtube formationは1.3倍、細胞数は2.2倍で、それぞれ98%、88%まで回復していた。VEGF120添加時には、tube formationは1.23倍に回復し、細胞数は2.16倍になり、COX-阻害薬非添加時のそれぞれ99%と99%にあたった。 以上から、COX-2 がin vitro でリンパ管内皮細胞の増殖を促進すること、次にCOX-2 阻害薬がLMを抑制すること、およびその分子生物学的な機序が明らかになった。
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