研究課題/領域番号 |
21K07868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
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研究分担者 |
細矢 光亮 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)
郷 勇人 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30443857)
佐藤 晶論 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60423795)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | RSV / F蛋白 / 中和エピトープ / 中和抗体 / 塩基配列 / アミノ酸配列 / 臨床分離株 |
研究開始時の研究の概要 |
当講座で保存しているヒト血清(2012年、2016年、2020年に同一者80人より採取)240検体、および2004年から2020年(約15シーズン)に渡り当講座で分離、保存してきた、RSV臨床分離株150株を使用する。臨床分離株に対する保存血清中の中和抗体価を細胞培養法にて、中和エピトープ、サイト0への抗体価をELISA法にて測定する。さらに、RSVの中和エピトープの塩基配列を解析する。一方で、RSV感染マウスモデルを用い、異なるサブタイプ/遺伝子型ウイルスでの再感染についても検討する。最終的に、RSVに対する長期に渡る「中和抗体価の交差性、持続性」、「中和エピトープの変化」を明らかにする。
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研究成果の概要 |
Respiratory Syncytial ウイルス(RSV)感染症には多くの人が使用できるワクチンや抗体などの有用な予防薬はありません。近年、科学の発展によりRSVの構造がよく解明されたおかげで、新たな予防薬が開発され、全世界で使用されるようになりました。この研究ではRSV感染症の小児から得られたウイルスや健康成人の血清を用いて、予防薬が効き難いウイルスの変異について調べました。その結果、ある特定の抗体に効き難くなるウイルスの変異が日本でも広がっていることが分かりました。また、RSV感染症の発症や重症化の予防に係わっている抗体の中でも特に重要な因子があることが分かりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス含む微生物に対して有効な薬剤が開発されると、薬剤が効かない微生物が新たに現れたり、広くまん延することがあります。RSVも同様です。今回の結果が、すぐに現在利用可能なRSVへの予防薬には当てはまりませんが、RSVウイルスの継続的なモニタリングが重要であることを示しています。継続的なモニタリングにより、RSVへの予防薬を有効に用いることが出来ます。
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