研究課題/領域番号 |
21K07956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
徳長 鎮 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30866992)
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研究分担者 |
松村 倫明 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00514530)
沖元 謙一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30770739)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 食道バレット腺癌 / バレット食道 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、バレット食道を背景とした食道腺癌が増加している。しかし、発癌リスクの解明や層別化が未だなされておらず、適切なバレット食道のフォローアップ間隔や、予防治療などについての共通見解は得られていない。本研究ではバレット食道や食道腺癌を有する患者を対象に、内視鏡観察を行い病変部から生検を行い、得られた検体に対して病理学的評価のみならず、70個の癌関連遺伝子より成るパネルを用いた遺伝子異常の網羅的解析を行う。内視鏡所見と病理所見、遺伝学的所見を対照し、さらに臨床情報を付与して多面的に検討する事で、発癌リスクの層別化を図り、食道腺癌早期診断の精度上昇を目指すとともに、発癌の予防治療の可能性を探求する。
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研究成果の概要 |
併存EACのないBE患者24例,及びEAC患者 9例(11病変:EMRC 3病変,ESD 8病変)の計33例を対象とし体細胞変異を同定した.検体毎のPutative driverの数(median,range)SSBE/LSBE/EAC/Surrounding BEでそれぞれ0(0-1)/0(0-1)/1(0-3)/1(0-2)であり,Surrounding BEはEACと差を認めない一方で,BEよりも多くのPutative driverを有していた(それぞれp=1.00,p<0.01).TP53のPutative driverは併存EACのないSSBE 2例(16.7%)でも認められた
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来発癌性の低いと思われてたSSBEにもTP53の変異が認められる事が判明した。内視鏡的にもSSBEのフォローの重要性が確認され、今後、検診の場において重要な要素となると考えられる。また本邦で増加傾向にある食道バレット腺癌は遺伝子背景が欧米の報告と近い事が判明した今後現状よりさらに症例が増えていくのか等、注視されるべき分野である。
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