研究課題/領域番号 |
21K08080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高谷 陽一 岡山大学, 大学病院, 助教 (10794290)
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研究分担者 |
中川 晃志 岡山大学, 大学病院, 講師 (70726132)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 卵円孔開存 / 脳梗塞 / 心エコー / 卵円孔開存症 / コントラスト / カテーテル治療 / 経胸壁心エコー図 / 奇異性脳塞栓症 / PFOカテーテル閉鎖術 / PFO診断 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、経食道心エコー図で奇異性脳塞栓症と関連するPFO形態に関して報告してきたが、経食道心エコー図は、侵襲的で、簡便ではなく、スクリーニングには不適である。一方、経胸壁心エコー図は、多くの施設でも施行可能で、PFO診断に有用である。しかし、経胸壁心エコー図におけるバブルコントラストでの右左短絡量に基づくPFOリスク層別化はこれまで検討されていない。本研究は、PFOカテーテル閉鎖術の適応を厳密に評価するうえで重要性が高く、簡便な経胸壁心エコー図を用いており汎用性が高く、臨床的に非常に有用であると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究は、経胸壁心エコーーを用いて、奇異性脳塞栓症に関与する卵円孔開存(patent foramen ovale: PFO)を診断することを目的とした。 奇異性脳塞栓症群と非奇異性脳塞栓症群で、経胸壁心エコー図のバブルコントラストを比較したところ、奇異性脳塞栓症群では、右左短絡量Grade 4、Grade 3が多い傾向が明らかになった。経胸壁心エコー図のバブルコントラストでGrade 3以上を有するPFOは、奇異性脳塞栓症と関連が深くハイリスクであることが推測され、PFOカテーテル閉鎖術の適応を考慮するうえで、非常に有効な指標となり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PFOは多くの健常人にも認めるため、奇異性脳塞栓症を発症し得るPFOであるか否か、判断することが重要である。本研究は、汎用性が高い経胸壁心エコー図で、奇異性脳塞栓症に関連するPFOを特定する方法を明らかにした。本研究の結果は、PFOカテーテル閉鎖術を考慮する患者選択において、非常に重要なエビデンスになり得ると考える。
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