研究課題/領域番号 |
21K08094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
大郷 剛 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (80617077)
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研究分担者 |
青木 竜男 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (00749765)
上田 仁 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (00794249)
永瀬 聡 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (50397907)
草野 研吾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (60314689)
浅野 遼太郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤医師 (60827004)
辻 明宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70598367)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 肺動脈性肺高血圧症 / 肺動脈徐神経術 / 肺動脈除神経術 |
研究開始時の研究の概要 |
肺動脈性肺高血圧症は右心不全をきたし死亡する難治性疾患で予後不良である。肺血管拡張薬治療により予後は改善しつつあるが「治療抵抗性患者」が存在し、予後は5年生存率22%と非常に悪く新規治療法が強く望まれる。肺高血圧症のメカニズムには自律神経の関与が報告されており、2015年に軽症―中等症の肺動脈性肺高血圧症に対してカテーテルによる肺動脈除神経術の有効性が報告されている。本研究は既に肺高血圧症治療で治療抵抗性重症肺動脈性肺高血圧症患者を対象にし、カテーテル肺動脈除神経術介入の有効性(全死亡含む複合イベント)と安全性を検討する。
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研究成果の概要 |
研究開始後本研究の患者リクルートおよび、治療を開始。予定通り計20症例に肺動脈所神経術治療を実施した。肺動脈除神経術による手技中の重篤な有害事象は発生しなかった。本研究にて右心カテーテル検査による血行動態の解析において全体の20症例において肺血管抵抗における血行動態の改善を認めた。その後のイベントにおいても特に有意なイベントは認めなかった。平均肺動脈圧56mmHgと著明な肺高血圧症の1例では肺動脈除神経術治療後3か月で平均肺動脈圧は40mmHgに低下し、1年後にても維持されていた。このようなResponder群とpoor responder群においてはさらなる研究が必要と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺高血圧症は希少難治性疾患で予後不良な疾患である。肺高血圧症治療薬により予後は改善しつつ あるが「治療抵抗性患者」が存在し、予後は5年生存率22%と非常に悪く新規治療法が強く望まれ る。本研究によりこのような治療抵抗性患者における予後が改善することにより、高額な持続静脈注射療法や肺移植などの侵襲度の高い治療、またその機会も得られず死亡する患者を救命することが可能となり医療経済的にもまた救命としても社会的意義は極めて大きい。
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