研究課題/領域番号 |
21K08154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小林 和幸 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (50403275)
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研究分担者 |
西村 善博 神戸大学, 医学部附属病院, 名誉教授 (20291453)
山本 正嗣 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40542139)
永野 達也 神戸大学, 医学研究科, 講師 (80624684)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ARDS / KIAA1462 / JCAD / ALI / 血管新生分子 / 血管透過性 |
研究開始時の研究の概要 |
ARDSの重要な病態である肺血管内皮細胞の炎症、血管透過性に着目し、血管新生や血管透過性を制御すると考えられている血管新生分子であるVEGFや当研究科で同定し、機能解析を行ったJCAD/KIAA1462系分子群が、ARDSの病態においても、血管新生や血管透過性亢進による肺水腫の形成、炎症細胞の血管内から肺胞腔内への浸潤に関与していることを証明するとともに、血管内皮細胞と好中球の相互作用に、これらの分子群が関与していることを想定して、その関連性を明らかにし、これらの血管新生や血管透過性を制御する分子が、ARDSの治療標的分子となり得るかについて、ARDSモデルマウスを用いて検討する。
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研究成果の概要 |
LPS誘導性肺障害マウスモデルを作成したところ、KIAA1462のノックアウト(KO)マウスでは血管細胞間接着が低下し、血管透過性が亢進することで肺障害が増悪することを確認した。また、LPS投与24時間後のマウスの肺を取り出し、qRT-PCRを施行したところ、IL-6、TNF-α、IL-1β、CXCL-2、MCP-1などのイトカインがKIAA1462のKOマウスで発現が亢進してることも確認した。さらに、KIAA1462のKOマウスでは、VEcadherin、VCAM-1、ICAM-1の発現も低下していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARDSにおけるJCAD/KIAA1462の関与、作用機序を示す論文はなく、本研究はJCAD/KIAA1462とARDSの直接的な関与を作用機序も含めて解析する世界で初めての研究となる。また、血管新生因子とARDSの病態を明らかにする極めて重要な研究課題であり、肺血管と肺胞壁構造を標的とした新規治療薬の開発につながる世界で初めての研究として位置づけられるとともに、重症COVID-19患者の救命につながる重要な研究であるといえる。
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