研究課題/領域番号 |
21K08193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
清水 淳市 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (80796889)
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研究分担者 |
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / 血液バイオマーカー / プロテオミクス / 自己抗体 / 癌抗原 / 間質性肺炎 / 大腸炎 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 肺癌 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)によるがん免疫療法は、近年、がん治療に大きな進展をもたらしたが、単独での奏効率は10-40%であり、また免疫関連有害事象が起こることがしられている。本研究では、非小細胞肺癌患者において、ICI投与前と投与6週間後あるいは免疫関連有害事象発症時における、血漿タンパクと血漿抗原―自己抗体複合体の網羅的プロファイルから、ICIによる液性免疫応答ダイナミクスを解明し、ICIに対する治療反応性予測、副作用予測に有用な血液バイオマーカーの探索同定と、それを用いた診断法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)単独療法の奏効率は10-40%と限定的である。また、ICIの特徴として免疫関連有害事象(irAE)が起こることが知られている。重篤なirAEは致死的になりうることから、irAEを予測可能なバイオマーカーの開発が求められている。本研究では、非小細胞肺癌患者のICI投与前における血漿抗原―自己抗体複合体の網羅的プロファイリングから、免疫チェックポイント阻害剤に対する治療反応性やirAE予測に有用な血液バイオマーカーの探索同定を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、既存研究では見出しえなかったICI効果・副作用予測バイオマーカーの同定から革新的なICIの効果・副作用予測法の開発につながり、より効率的かつ効果的な個別化ICI治療と医療コストの抑制が期待できる。また、一般に、癌抗原に対する血中自己抗体の出現は、良好な予後とも関連することが知られている。このことは、腫瘍に対する液性免疫応答は、がん細胞の排除に働きうることを示唆している。本研究で腫瘍特異性が高い抗原分子が同定されれば、その抗原を標的とする、抗体薬物複合体や癌抗原ワクチン、CAR-T療法など、癌免疫療法のさらなる革新につながる。
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