研究課題/領域番号 |
21K08228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
臧 黎清 三重大学, 地域イノベーション学研究科, 特任講師(研究担当) (10437105)
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研究分担者 |
島田 康人 三重大学, 医学系研究科, 講師 (40378427)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病性腎症 / 治療標的遺伝子 / モデル動物 / ゼブラフィッシュ / ゲノム編集 / 糖尿性腎症 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病による高血糖状態が長期間続くと、3大合併症と呼ばれる糖尿病性腎症、網膜症と神経障害が発症する。糖尿病性腎症は不可逆的な糸球体の障害により、蛋白尿を呈した段階からほぼ確実に慢性腎不全に至ることが知られており、現在の医学では完治できない病気である。研究代表者がこれまでの研究では、糖尿病性腎症モデルゼブラフィッシュの構築を成功し、網羅的な遺伝子発現プロファイル解析により、腎症発症及び治癒関連遺伝子群を決定している。本研究では、これらの糖尿病性腎症治療標的候補遺伝子群から、腎症ゼブラフィッシュとマウスを用いた検証スクリーニング試験により、新規糖尿病性腎症治療標的遺伝子の探索を行う。
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研究成果の概要 |
糖尿病性腎症は末期腎不全の最も一般的な原因疾患であり、2型糖尿病患者の生命予後に大きな影響を及ぼす。本研究は、ゼブラフィッシュ糖尿病性腎症モデル動物を用いて、腎症治療標的遺伝子の探索を目的として遂行された。トランスクリプトーム解析により同定した糖尿病性腎症に関連する治療標的遺伝子のノックアウト系統を作製し、腎症誘導により表現型を検討した結果、ゼブラフィッシュ腎症モデル及びヒトポドサイト細胞における腎症への改善効果が見られ、今後の腎疾患の治療薬開発に新たなターゲットを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症は不可逆的な糸球体の障害により、現在の医学では進行抑制や寛解が目的であり、根本的な治癒には至っていない。糖尿病性腎症を克服するには、発症分子機構の解明、治療標的遺伝子の探索や早期診断バイオマーカーの探索が不可欠である。本研究は、哺乳類動物が持たない腎再生能力を持つゼブラフィッシュに注目し、腎症遺伝子治療ターゲットの探索を行い、これまで治癒不可能な慢性腎疾患に対する新規治療法の開発へ繋がる可能性があると考える。
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