研究課題/領域番号 |
21K08250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
後藤 眞 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00463969)
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研究分担者 |
成田 一衛 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20272817)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | IgA腎症 / 扁桃 / 1細胞RNA-Seq / T細胞受容体レパトア / 1細胞解析 / 口蓋扁桃 / レパトア解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、IgA腎症発症における口蓋扁桃の免疫応答異常の詳細な機序を解明することを目 的とする。IgA腎症では扁桃での粘膜免疫応答が亢進するが、これに関与 する免疫細胞の動態や扁桃IgAの抗原特異性・腎炎惹起能の詳細は不明である。そこで本研究では、1細胞解析を通じて扁桃組織の網羅的遺伝子発現解析を行い、IgA腎症に特異的な免疫細胞集団を明らかにする。また単一細胞レベルのT・B細胞受容体レパトア解析を行い、抗原特異的レパトアを探索する。扁桃および末梢血IgAレパトアと腎糸球体のプロテオーム情報を比較し、扁桃由来IgA1による腎炎発症の原因を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では摘出扁桃を用いてIgA腎症における免疫反応の詳細を明らかにすることを計画した。扁桃組織のバルクRNA- Seqおよび1細胞核RNA-Seqでは、習慣性扁桃炎患者に比較してIgA腎症患者では上皮系遺伝子発現の亢進が観察された。細胞間相互作用では、上皮系遺伝子群と免疫細胞・樹状細胞などの相互作用が検出された。 扁桃T細胞受容体レパトアについては、IgA腎症患者のTCRレパトアα鎖において、習慣性扁桃炎患者よりも類似性が有意に低く、症例間で共有されるクローンの違いが観察された。これらの共有クローンのCDR3配列の特徴や扁桃APRIL、IgA結合細菌との関連が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究からIgA腎症患者の粘膜免疫異常について、特に扁桃組織において遺伝子発現プロフィールが明らかになった。国内ではIgA腎症に対する治療として扁桃摘出術およびステロイド治療が広く行われている。扁桃摘出の理論的根拠として、また扁桃解析をIgA腎症の粘膜免疫異常のモデル解析として研究を進めることは実際の臨床診療にフィードバックする点で意義があると思われる。今後、新たな治療ターゲットの解明につながることが期待される。
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