研究課題/領域番号 |
21K08255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
片山 鑑 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (90742247)
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研究分担者 |
土肥 薫 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50422837)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 巣状分節性糸球体硬化症 / ポドサイト / タンパク尿 / アルブミン尿 / 血尿 / ノックアウトマウス / 足突起癒合 / 巣状糸球体硬化症 / CRB2 |
研究開始時の研究の概要 |
巣状糸球体硬化症(FSGS)はステロイド抵抗性ネフローゼ症候群で特徴づけられる臨床病理学的疾患であり、大多数の患者は末期腎不全に至る。成人発症FSGSの約5-10%は約30個のポドサイト関連遺伝子が原因の遺伝性FSGSと判明している。本研究の目的は、Crb2遺伝子のFSGS発症に関する役割を、生前と生後にそれぞれポドサイト特異的にCrb2をノックアウトしたマウスモデルを作製して解明することである。
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研究成果の概要 |
CRB2遺伝子の巣状分節性糸球体硬化症発症に関する役割を、生前と生後でのポドサイト特異的Crb2ノックアウトマウスを作製して解明した。生前マウスモデルでは、2ヶ月齢で高度のアルブミン尿と血尿を呈し、6ヶ月齢で糸球体硬化と間質線維化の進行と電子顕微鏡での足突起の癒合を認め、各種ポドサイト関連タンパクの発現低下を認めた。ヒト培養CRB2ノックアウトポドサイトが、アポトーシスを引き起こしやすいことを同定した。生後マウスモデルでは、腹腔内投与2ヶ月後の時点で高度のアルブミン尿と血尿を呈するだけでなく、投与4ヶ月後の時点で糸球体硬化と間質線維化の進行と電子顕微鏡での足突起の癒合を認めることを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は難治性疾患となることが多く、成人発症FSGSの一部はポドサイトの単一遺伝子異常が原因である遺伝性FSGSと判明している。今回の研究により、CRB2遺伝子がFSGS発症に関係するポドサイト関連遺伝子であることがマウスモデルで解明されたため、このマウスモデルを用いて新規の治療薬開発が進むと考えられる。
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