研究課題/領域番号 |
21K08263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
畔上 達彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60573376)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / ワクチン / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、アンメット・メディカル・ニーズの高い慢性腎臓病(CKD)を予防・治療するために、腎線維化形成に深く関与する結合組織成長因子(CTGF)を標的とした治療ワクチンの開発を試み、CKDに対して新たな治療戦略を提供することである。アデニン誘発型慢性腎不全マウスおよび腎間質線維化モデル(片側尿管結紮)マウスを用いて、CKDに対する抗CTGFワクチンの治療効果を多角的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、アンメット・メディカル・ニーズの高い慢性腎臓病(CKD)を予防・治療するために、結合組織成長因子(CTGF)を標的とした治療ワクチンの開発を試み、CKDに対して新たな治療戦略を提供することである。 CTGF のアミノ酸配列の中から、ワクチン抗原に適した短鎖ペプチド配列を同定し、ワクチン抗原を作成した。最適な免疫プロトコールを検討した後、アデニン誘発型慢性腎不全マウスおよび腎間質線維化モデル(片側尿管結紮)マウスを用いて、CKDに対する抗CTGFワクチンの治療効果を多角的に検討した。 検討の結果、抗CTGFワクチンによる腎線維化抑制効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、CTGFの作用を抑制することで、マウスの腎線維化の進行を遅らせることが、2つの疾患モデルにて明確に示され、今後の創薬の進展につながる可能性がある。また、慢性疾患に対する治療モダリティとして、「ワクチン」を利用したことは、少ない投薬回数で長期間にわたる治療効果の持続が期待されるため、服薬アドヒアランスや医療費抑制の観点からも望ましい。このような新規の取り組みは、これまで治療選択肢の少なかった慢性腎臓病領域において、新たに一石を投じるものと期待される。
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