研究課題/領域番号 |
21K08292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
人見 浩史 関西医科大学, 医学部, 教授 (70346641)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 再生医学 / 移植・再生医療 / iPS細胞 / 内分泌細胞 / エリスロポエチン / 甲状腺ホルモン / 副甲状腺ホルモン / 内分泌学 |
研究開始時の研究の概要 |
腎性貧血などの内分泌不全に対して、内分泌ホルモンの補充が行われ機能が代償されている。しかしながら現在の補充療法にも問題点があり、安価で生理的な内分泌疾患の治療法が望まれている。本研究はヒトiPS細胞由来内分泌細胞を用いて、内分泌ホルモン産生・分泌機構の解明と、これを利用した新規治療法の開発を目的とする。さらにはヒトiPS細胞由来内分泌細胞を生体に移植することによって、内分泌疾患の生理的治療を行う細胞療法の開発を目的とする。本研究により、基礎研究においては内分泌疾患の病態や機序が解明され、臨床においては、新規内分泌疾患治療薬の開発や薬効評価、細胞移植を含む内分泌疾患再生治療が提供される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ヒトiPS細胞から高効率に内分泌細胞を誘導し、内分泌ホルモン産生・分泌機構の解明を行い、さらには細胞を生体に移植することにより生理的な補充を行うことである。2022年度は、各種疾患モデル動物の作製と細胞移植法の検討を行った。マウスにアデニンを経口投与することで腎性貧血モデルを作製した。また、薬剤による内分泌機能低下モデルマウスの作製や外科的摘除モデルマウスを検討した。細胞移植用デバイスを開発するため、生体適合性を考慮した医療材料で作製されたモジュールに細胞を充填し、細胞の生着と内分泌ホルモン産生を評価した。2021年度に開発した、内分泌ホルモンのマーカーを発現するiPS細胞を用いて、ヒトiPS細胞から高効率に内分泌細胞を分化誘導する検討を行った。さらに、この細胞を2022年度に作製した各種内分泌機能低下モデルマウスに移植することで、体外から内分泌ホルモン産生を検出することを目的として検討を行った。新規内分泌ホルモン検出細胞を目的内分泌細胞に分化誘導してモデル動物に移植することで、in vivoにおける内分泌機能の評価が可能となった。また、新規内分泌ホルモン検出細胞は、特許の出願を行った。 内分泌補充療法を必要とする患者は非常に多く、ヒトiPS細胞由来内分泌細胞は全く新規の細胞療法や薬剤開発を提供することができる。2022年度に開発した各種疾患モデル動物と細胞移植法の検討は、今後の研究に有用であるだけではなく、内分泌ホルモン補充療法や新規薬剤の開発に非常に有望であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度に予定していた研究内容については、ほぼ全て終了しており、概ね予想された結果を得ることができた。得られた知見を参考にし、また測定系や改良した分化誘導法を利用し、最終年度である2023年度に計画している研究内容に関しても、一部予備実験を開始し、既に準備を行っている。研究計画の立案に際し、問題となると予想された点についても対応し順調に遂行できている。そのため交付申請書に記載された研究目的に対する達成度としては、おおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究計画に関しては、おおむね順調に推移している。2023年度は、内分泌ホルモンの産生・分泌機構の解明する研究を計画している。産生機構が解明された場合、ホルモン補充療法に代わる新規内分泌疾患治療薬のスクリーニングを行う。候補因子が同定されれば、2022年度に作製したモデルマウスに投与することで、in vivoの検討を加える。これらの研究は、2022年度までに構築したシステムを流用する。それ以外で研究を遂行する上で課題が生じた場合には、研究計画書に挙げた対策に沿って研究を行う予定である。
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