研究課題/領域番号 |
21K08293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
稲葉 正子 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (60881521)
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研究分担者 |
原 博満 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (20392079)
野口 恵美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40344882)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | CARD11 / アトピー性皮膚炎 / 抗原特異的T細胞 / CARD11遺伝子変異 / 免疫異常 / CBM複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
近年欧米の重症アトピー性皮膚炎を呈する家系においてCARD11遺伝子の変異が同定された。CARD11はリンパ球機能の調節に関わる蛋白であるが、マウスではCARD11の構成するCBM複合体の機能異常がアレルギーの発症に関与することが示されている。本研究では、日本人アトピー性皮膚炎患者集団におけるCARD11遺伝子変異の保有率およびバリアント様式の調査を行う。さらに、CARD11変異保有者のリンパ球解析および、バリアント毎の変異体を作製しリンパ球機能の解析を行うことで、アトピー性皮膚炎の病態をCBM複合体によるリンパ球機能の調節障害の観点から解明する。
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研究成果の概要 |
日本人アトピー性皮膚炎の患者集団において、CARD11遺伝子バリアントの保有率およびバリアント様式を調査した。 また、アトピー性皮膚炎患者ならびに健常対照者の血液を採取し、アトピー性皮膚炎の主要抗原であるダニに特異的に作用するT細胞を同定した。さらに、アトピー性皮膚炎患者と健常者の、ダニ特異的制御性T細胞(Treg)とダニ抗原特異的エフェクターT細胞(Teff)の頻度と表現型を調べ、単一の抗原に働くTregとTeffのバランスを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎の発症が単一抗原に対して特異的に働くTregとTeffのバランスで規定されることがわかった。アトピー性皮膚炎の病態研究において抗原特異的T細胞に着目した研究はこれまでになく、本研究結果から、皮膚において抗原特異的にTregを誘導する様な免疫療法を開発することができれば、健常者に近いTreg優位のT細胞免疫バランスを作り出すことができ、アトピー性皮膚炎の根治的治療となり得ると期待される。
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