研究課題/領域番号 |
21K08332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
小澤 俊幸 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (50570602)
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研究分担者 |
西村 隆宏 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (10722829)
粟津 邦男 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (30324817)
鶴田 大輔 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90382043)
今西 久幹 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10571276)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光線力学療法 / iOLED / 感染 / MRSA / 緑膿菌 / 在宅 / 皮膚潰瘍 / 在宅療法 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020に代表されるように、耐性菌対策は国民の健康維持にとって最重要事項の1つである。我々も問題解決のため、抗生物質を使用せず、新たな耐性菌の生じない光線力学療法(PDT: Photodynamic therapy)を、在宅で行えるようにポータブル光源と治療条件を決定することを目標として研究を行う。
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研究実績の概要 |
2021年度の研究により、低輝度、長時間照射によるin vitroでの殺菌効果は、従来の我々の行なってきたPDTと比較し、遜色がないものと考えられた。2022年度は、in vivoにおいて、マウスに調布してPDTできるデバイスの開発を行ったが、その重量のためマウスが死亡してコントロールが取れない状況であった。本年度は、基盤の改良などで、軽量化、重心の位置の適正化等を行い、コントロールマウスが24時間連続照射で14日間生存することを第一目標として、研究を行った。結果は、数度の改良の後、14日間生存するという目標を達成した。その後、我々が行ってきた既存の方法である、糖尿病マウスの背部に4mm大の皮膚潰瘍にMRSA感染潰瘍を作成しPDTを行った。方法は、背部の左右に4mmの潰瘍を合計2個作成し、一方をコントロールとしてMRSAを1X109CFUを塗布し感染潰瘍とし、一方に同様に感染潰瘍を作成した後、0.5%ALAおよび0.005%EDTA-2Na 軟膏を塗布し、前述したデバイスを使用して、24時間低輝度、長時間照射PDTを行った。結果は、訴訟治癒を改善することはできなかった。改善できなかった理由としては、従来の高輝度、短時間PDTと比較し、潰瘍全体が浸軟傾向となったことが考えられた(コントロールも)。この理由は、従来の方法では短時間照射の後は、潰瘍面にALA軟膏を塗布した後、ガーゼで被覆していたので、滲出液の管理ができていた。しかし、今回のデバイスでは、潰瘍面に24時間光を照射するため、ガーゼと潰瘍面の間にiOLED(フィルム)が介在するため、水分が蒸散されず、浸軟したと考えた。現在、iOLEDの周囲に、吸水体をおいて、滲出液管理を行うことにより、低輝度、長時間照射PDTにより、従来の方法と遜色ない効果が得られるかを検討している。
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