研究課題/領域番号 |
21K08358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
日下部 吉男 帝京大学, 薬学部, 講師 (30338537)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アレルギー / 重症型薬疹 / DIHS / 立体構造 / インシリコ / 重症薬疹 / HLA / 薬疹 / 構造解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、HLA-B*13:01単独およびHLA-B*13:01-アロプリノール複合体、HLA-B*13:01-フェノバルビタール複合体の立体構造をX線結晶解析の手法を用いて明らかにし、HLA-B*13:01単独に比べHLA-B*13:01-アロプリノール複合体、HLA-B*13:01-フェノバルビタール複合体に高い親和性を持つペプチドをin silico分子ドッキングの手法を用いて同定することで、HLA-B*13:01を持っている人がDIHSを発症しない新規ペプチド様アレルギー薬開発の手がかりを得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
HLA-B*13:01のX線結晶構造解析を行うにあたり、HLA-B*13:01はβ2-Microglobulinと複合体を形成しているため、結晶構造解析を行うためには両者の複合体を得ることが必要である。各々のタンパク質について、Hisタグ有とタグ無の発現系を構築し、精製したタンパク質を得ることに成功した。その後、ゲル濾過クロマトグラフィーにて複合体の形成を確認したところ、複合体を得ることが出来なかった。そこでHLA-B*13:01とβ2-Microglobulinの複合体をin silicoで予測した結果、形成するためにはジペプチド以上のペプチドが必要であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HLA-B*13:01のX線結晶構造解析を目指したが、β2-Microgloblinとの複合体を得ることが出来なかった。そこで、HLA-B*13:01とβ2-Microgloblinの複合体をin silicoで明らかにし、DIHSを引き起こすアロプリノールとフェノバルビタールをドッキングの手法で結合様式を予測した結果、共通の結合が見つけることが出来た。このことからHLA-B*13:01を持つ人に対して薬疹を引き起こす医薬品の共通構造を予測することが出来、この結果を応用することでHLA-B*13:01を持つ人が薬疹を引き起こす医薬品をあらかじめ予測することが出来ると考えられる。
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