研究課題/領域番号 |
21K08384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
安田 貴彦 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 分子診断研究室長 (20723977)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性リンパ性白血病 / AYA / ゲノム / メチル化 / CDX2 / IDH1/2 / subtype / adult / B-ALL / サブタイプ |
研究開始時の研究の概要 |
成人B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)の長期予後は小児と比較すると極めて不良であり、その要因の一つとして、両者における白血病の生物学的特性の違いが報告されている。我々はすでに実施したRNA-seqの解析結果から、成人B-ALLにおいて、2つの特徴的な発現プロファイルをもつ新規サブタイプが存在することを明らかにした。本研究では、ターゲットキャプチャーシーケンス、エクソンシーケンス、メチル化アレイなど網羅的なDNA解析を追加実施することにより、新規サブタイプが既知サブタイプと排他的であるかどうかを確認し、新規サブタイプの存在を再検証する。
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研究実績の概要 |
我々は、先行的に実施したRNA-seqで得られた発現情報に基づき、AYA・成人B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)の新規サブタイプ(CDX2サブタイプ、IDH1/2サブタイプ)の存在を明らかにした。しかしながら、発現解析のみで新規サブタイプの存在を強く証明することは困難である。本研究では、AYA・成人B-ALLに対し、Target-capture DNA sequencing (TC-DNA-seq)、全エクソンシーケンス、メチル化解析を実施することにより、新たな変異・コピー数異常・メチル化情報を収集する。得られた生物学的情報により新規サブタイプの存在をより強く証明することを目標とする。とりわけ、新規サブタイプの一つであるCDX2サブタイプでは、foundingドライバー変異が不明であることから、そのゲノム異常を明らかにすることが、病態の大幅な理解につながると考えられる。最終的には、研究コホートで収集された臨床情報を用いて、これらの新規サブタイプがもつ特徴的な臨床像を明らかにすることにより、臨床への還元も目指していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予定していたTC-DNA-seq、全エクソン解析はそれぞれ313症例、10症例分完了した。また、メチル化解析を16症例に実施した。得られた生データから情報処理を行い、遺伝子変異情報、コピー数情報、メチル化の数値情報を得た。すでに実施したRNA-seq(n = 323)で得られた発現情報、融合遺伝子情報とともに統合的な解析を行い、成人B-ALLの病型分類を多角的な視点で行った。分類された各病型ごとに生存解析を行い、各病型の予後を比較した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究により得られた知見をもとに、今後はマウスを用いて、新規サブタイプの分子病態をさらに明らかにしていく予定である。また、本研究で得られた種々のオミックス解析技術を応用し、他の急性リンパ性白血病(T-ALLやPh-ALLなど)の病態解明を進めていく。
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