研究課題
基盤研究(C)
T-bet+Beffは、加齢のみならず、感染症や自己免疫疾患などの病態における重要性が着目されている。ただ、これまでの知見から、ヒトT-bet+Beffは明らかにヘテロな細胞集団と予想され、さらに詳細な解析が必要である。また、全身性自己免疫疾患の病態とT-bet+Beffとの関連については、SLEにおける知見が現時点では中心であり、B細胞の病態における重要性が示唆されているRAやSScについても詳細な解析が必要である。また、T-bet+Beffの新規マーカーの探索などによって、高い病原性をもつB細胞の同定が可能となれば、新規治療法の開発の観点からも、本研究は貴重な知見を与えてくれる。
自己免疫疾患に対するB細胞標的療法の臨床的効果によって、抗体非依存性機能を営むエフェクターB細胞 (effector B cells: Beffs)の存在が判明した。本研究では、T-bet+Beffsが、CD4+ならびにCD8+T細胞との相互作用で誘導され、IFN-γ産生を介して非B細胞の機能を変化させた。また、T-bet+BeffsのSLEなどの自己免疫疾患の病態における役割について明らかにした。
これまでの研究から、B細胞には病原性ならびに制御性サブセットの両方が存在することが示唆される。自己免疫疾患に対する現在のB細胞標的療法は、これら両方のサブセットを無差別に標的とするものである。本研究で得られた知見は、本疾患における病原性サブセットのみを標的とした理想的B細胞標的療法の開発につながる可能性がある。
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