研究課題/領域番号 |
21K08483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
山田 和徳 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90397224)
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研究分担者 |
伊藤 清亮 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任准教授 (10467110)
河南 崇典 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20350762)
川野 充弘 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (20361983)
正木 康史 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40238895)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | IgG4関連疾患 / TRPチャネル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、以下の点について明らかにする。 1.IgG4関連疾患患者およびLat Y136F knock-in miceの病変組織および末梢血リンパ球における各種TRPチャネルの発現を検討する。 2.発現が亢進しているTRPチャネルについてLat Y136F knock-in miceの血球または組織を用いて、パッチクランプ法を用いた電気生理学的評価を行う。4,6,8週齢の検体を用いることで経時的な評価を行う。 3.TRPチャネル阻害薬による病変抑制効果について検討する。 4.TRPC3チャネルの特異的阻害剤であるピラゾール化合物をLat Y136F knock-in miceに投与し、TRPC3チャネル抑制を行い、線維化抑制効果の有無について検討する。
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研究実績の概要 |
IgG4関連疾患は、血清IgG4高値、病変へのIgG4陽性細胞浸潤、Th2優位の免疫反応、線維化を特徴とする全身性炎症性疾患であり、その病態は依然として不明な点が多い。指定難病であるIgG4関連疾患の治療における問題点として、ステロイド以外の代替薬が確立してないこと、再燃が多く完治が困難であること、線維化による不可逆的な臓器障害を生じうることが挙げられる。これまで、IgG4関連疾患の病態において、イオンチャネルの観点からの研究はなされていない。そこで、申請者らはIgG4関連疾患における上記の問題点を解決するため、T細胞を含めた様々な細胞に発現し、炎症や線維化に関与することが報告されているTRPチャネルに着目した。本研究の目的は、IgG4関連疾患患者の血液および組織検体とIgG4関連疾患のモデルマウスであるLat Y136F knock-in miceを用い、臓器横断的 にIgG4関連疾患の炎症および線維化におけるTRPチャネルの役割の解明を行い、新規治療薬および集学的治療法の確立に繋げることである。当該年度は、Lat Y136F knock-in miceにおけるTRPチャネルの発現について評価する為、共同研究をしている金沢大学において各週齢のLat Y136F knock-in miceおよびコントロールマウスの標本を作製した。採取した臓器はIgG4関連疾患の主要臓器である唾液腺、肺、腎臓、膵臓であり、今後各種免疫染色を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は金沢大学との共同研究で行っている。Lat Y136F knock-in miceは現在金沢大学で飼育されているが、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、大学間の移動を差し控えていた時期があり、また共同研究者の異動なども重なり、組織学的検討、TRPチャネルの検討などを予定通り行うことができなかったため、遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
まず、各週齢のLat Y136F knock-in miceにおける各種TRPチャネルの発現について、RT-PCT法、免疫染色法などで確認する。その上で、発現亢進の認められたTRPチャネルについて、パッチクランプ法を用いた電気生理学的評価を行う。
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