研究課題/領域番号 |
21K08582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
長谷川 豊 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (90451559)
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研究分担者 |
武部 典子 岩手医科大学, 医学部, 講師 (30398474)
石垣 泰 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50375002)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 熱産生 |
研究開始時の研究の概要 |
・褐色/ベージュ脂肪細胞で特異的に発現が高く、脂肪組織の線維化と糖代謝改善に重要な役割を果たしている遺伝子を同定した。その1つが転写因子GTF2IRD1である。これら遺伝子の役割とその制御機構を解明し、肥満や糖尿病の病態に寄与する役割を解明する。 ・脂肪細胞においては、脱共役蛋白(UCP1)を介した熱産生機構があることが知られている。脂肪細胞におけるこのUCP1を活性化させる化合物を同定し、その詳細な機序を解明する。
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研究実績の概要 |
褐色/ベージュ脂肪細胞で特異的に発現が高く、脂肪組織の線維化と糖代謝改善に重要な役割を果たしている転写因子GTF2IRD1を同定し、その転写調節機序の解明を進めている。ChIP-seq解析を行い、この転写因子が制御している遺伝子制御機構の解明を進めた。本研究では、転写レプレッサーとして作用し、線維化を抑制する機構とともに、糖代謝を改善させる機序があることを見出すことができた。また、この転写因子が直接制御している遺伝子を同定することができた。この分子機序の解明と応用により、新たな治療の確立が期待できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ChIP-seq解析とともに、この転写因子を過剰発現させたモデルでのRNA-seq解析を進められ、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
Transcriptional cmplexの同定と制御遺伝子の詳細な機能解析を進めていく。脂肪細胞と脂肪組織における解析にとどまらず、肝臓へ他の臓器での作用と効果を検証し、全身代謝に及ぼす役割を解明していく。褐色/ベージュ脂肪細胞を活性化させる分子機序を解明し、応用することによって、肥満および肥満関連疾患の新規治療法の開拓に結び付くように、推進していく。
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