研究課題/領域番号 |
21K08611
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
稲垣 冬樹 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 外科医師 (70529015)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 腹膜硬化症 / 腹膜透析 / 中皮細胞 / 再生医療 / iPS細胞 / 腎不全 |
研究開始時の研究の概要 |
末期腎不全患者は世界的に増加傾向であり、わが国でも患者のQOLや残存腎機能活用の観点から腹膜透析の普及推進が謳われるようになったが、全透析患者の3%前後を占めるに過ぎない。腹膜透析の普及に対する最大の障壁が、腹膜硬化症や腹膜機能低下などの合併症に対する懸念であるが、効果的な対処法がないのが現状である。本研究では、これらの病態に対する新規治療法の開発を目的に、iPS細胞から機能的な中皮前駆細胞を作成して、腹膜硬化症モデルマウスに対する細胞移植の治療効果を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、腹膜硬化症や腹膜機能低下に対する新規治療法の開発を目的に、多能性幹細胞から機能的な中皮前駆細胞を分化誘導した。腹膜硬化症モデルマウスを作成、中皮前駆細胞移植により腹膜硬化症の進行が抑えられるか検討したところ、細胞移植群では腸管癒着の程度が抑えられた。また、ヒト臨床検体から分離培養したヒト中皮細胞の特性解析をおこなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では腹膜透析の普及推進が謳われているが、全透析患者の3%前後を占めるに過ぎない。腹膜透析の普及に対する最大の障壁が、腹膜硬化症や腹膜機能低下に対する懸念である。透析液の改良による腹膜硬化症の発症頻度も低下するようにはなったが、いまだ効果的な対処法がないのが現状である。本研究成果により、将来的な腹膜透析の普及につながる可能性がある。
|