研究課題/領域番号 |
21K08616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三吉 範克 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20528624)
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研究分担者 |
水島 恒和 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任教授 (00527707)
土岐 祐一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20291445)
江口 英利 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90542118)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍 / 間質 / がん / ex vivo |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療における問題点は「がんの多様性」にあり、多様性を規定する要素のひとつである「がん間質形成のメカニズム」については、未だ十分に解明されていない。細胞株は実際の個体内での多様性を持つがん組織とは大きく異なることが知られている。われわれ生体内の「がん」に近い培養モデルを構築してきた。本研究ではこの培養モデルをさらに拡張させ「腫瘍不均一性」を探求する「がん間質形成のメカニズムの解明」をすすめる。がんの増殖や転移に関わる新しいメカニズムの解明や化学療法や放射線などの治療法について個々の「がん」における効果的な治療法の選択や新規治療薬の開発など、臨床応用をめざした探索研究につながるものと考える。
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研究実績の概要 |
当グループが構築した初代培養細胞の2次元培養モデル(2DOモデル)は形態学的に元の腫瘍と類似した多様性を保持しており、腫瘍不均一性を解析する有用なモデルと考えている。さらに、がん患者の生体内におけるがん組織を構成するためにはこのがん細胞のみならず「がん間質」を再構築する必要がある。2DOを免疫不全マウス皮下に移植して腫瘍を観察したところ、臨床検体に類似した「がん間質」が構築された。一方で、間質細胞の特長を解析するべく当グループではin vitro実験として「がん間質」のモデルに間葉系細胞(HDF、HUCFM、HUVEC)を用いてがん細胞の2DOとの共培養を試みたが、これらの共培養では臨床検体を模倣するようながん間質を再構築することはできなかった。その中で、間葉系幹細胞を含むマウス間質細胞との混和ではヒト腫瘍内にマウス間質の増生をみることができた。これらの結果から、ヒトiPS細胞を用いて臨床組織由来がん細胞と共培養を行うことで、臨床像を反映するような間質細胞の再構築が期待できると考えている。「がん幹細胞」と「正常幹細胞」の異なるキャラクターの幹細胞を融合させることで、生体内のがん組織全体をex vivoで再構築することを目指して研究をすすめている。腫瘍内部の間質細胞の多様性に関する検討を行っている。多様性を持つ間質細胞について、腫瘍の影響を受けて変化する集団の特長について、シングルセル解析を行いデータを解析している。 腫瘍側と間質細胞側を比較しており、初代培養がん細胞の特徴が抽出できているものと考えている。既報と同様に腫瘍内不均一性が認められていることから、抗腫瘍薬剤による影響でもその多様性が変化することが示唆される。これらの多様性を持つ細胞集団において、どのような間質細胞が影響を受けるのか、その変化について検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にデータをまとめて論文報告を予定している。
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