研究課題/領域番号 |
21K08640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
城田 千代栄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20378194)
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研究分担者 |
浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
神谷 真子 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (90596462)
内田 広夫 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40275699)
檜 顕成 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (90383257)
田井中 貴久 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30378195)
住田 亙 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70437044)
牧田 智 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20718415)
横田 一樹 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (60721090)
滝本 愛太朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (30848966)
安井 昭洋 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80882828)
岡本 眞宗 東邦大学, 医学部, 助教 (60894251)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 小児がん / ヒルシュスプルング病 / 蛍光プローブ / 切除部位同定 / 蛍光プローベ / ヒルシュ スプルング病 / 小児悪性腫瘍 / 蛍光イメージング / ナビゲーションサージャリー |
研究開始時の研究の概要 |
小児がんは発見時にすでに進行していることが多く、遠隔転移症例の治療法の確立は喫緊の課題である。遠隔転移巣を確実に手術で摘出できれば患児の予後は劇的に改善するが、現時点では術中に微小転移巣を同定する方法がなく完全切除が難しいため、繰り返し手術が必要となることもある。そこで、特定の分子と反応すると分子構造が変化して強い蛍光を発したり、蛍光の色調が変化したりする機能性分子であり、生理活性物質の動態をリアルタイムに観測する研究ツールである蛍光プローブに着目した。本研究では、術中に迅速に簡便に小児がんの検出が可能な蛍光プローブの開発を行う。
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研究実績の概要 |
ヒルシュスプルング病: 6症例12検体に対して、スクリーニングを行なった。病変診断に用いることが期待できるプローブの候補が3つ上がったが、症例によっては全く反応していないものもありバラツキが認められたため、保存しておいた同一検体で再度スクリーニングを行なったが、やはり結果にバラツキが認められた。候補となったAc化 YW, NG, RG, TG,Non-Ac化 YA, MK, NYの合成を進める方針としていたが、切除部位を特定するためには、感度を上げる必要があり、まだ不十分だと判定し、検体採取から再度行う方針に転換した。新しい検体の採取法として、病変部位(無神経腸管)、正常部位、移行帯の3箇所を、それぞれ粘膜と漿筋層に分離して1症例あたり6検体を採取してスクリーニングを行うことにした。5症例分の検体が集まった時点で再度スクリーニングを行う予定である。
小児がん: 神経芽腫3例、腎芽腫4例、奇形種2例、胚細胞腫瘍1例、肺腫瘍1例、精巣腫瘍1例の検体を採取した。正常部とがん部の両方を採取することができる症例が非常に少なく、5症例分の検体を同一がんで集めることがまだできておらず現在検体採取の段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検体採取法の見直しによりスクリーニングのやり直しが必要となったため。またがん症例に関しては、コロナ禍の影響で手術件数が少なかったことも一因である。
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今後の研究の推進方策 |
ヒルシュスプルング病では一時スクリーニングのやり直しにより、より精度の高いプローベを選択して合成を行い、実際の切除腸管に試す予定である。現在は検体蓄積中である。 がん症例は5症例に達した時点で一時スクリーニングを行う予定であり、今年度中にはスクリーニングは2種のがんで可能な見込みである。
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