研究課題/領域番号 |
21K08702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
海老原 裕磨 北海道大学, 大学病院, 特任教授 (50632981)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
野路 武寛 北海道大学, 大学病院, 助教 (10739296)
田中 公貴 北海道大学, 大学病院, 助教 (10758642)
李 黎明 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 客員教授 (70316298)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹腔鏡手術 / 光線力学的術中リンパ節診断 / 蛍光スペクトル測定 / 蛍光内視鏡 / 腹腔鏡 / 転移診断 / 光線力学的診断 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで当教室にて蛍光スペクトル測定装置を付加した腹腔鏡システムの開発を行ってきた。本システムの特長は、蛍光強度測定や波長シフトなどスペクトル解析ができ詳細な蛍光観察が可能となる。スペクトル測定することで微弱な蛍光信号を測定することが可能となり、精度の高い転移診断が可能となると考えられる。本研究期間内に胃癌症例に対し本装置を用いた蛍光スペクトル測定を行う。スペクトル解析(定量化)を蛍光強度のCut off値を求め、転移リンパ節同定法を確立する。本システムを用いた精度の高い転移診断法を確立できれば胃癌に対する胃切除範囲の縮小やリンパ節郭清の省略が可能となり、術後患者のQOLの向上が可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、早期胃癌に対し新規に開発した新規蛍光腹腔鏡システム(LumifinderTM)を用いた術中センチネルリンパ節同定法を確立することである。センチネルリンパ節同定の問題点として組織の厚さによる蛍光拡散が挙げられる。そこで本器機を用いて深部組織における微弱蛍光測定結果につき論文報告した。微弱なICG蛍光信号の観察は、蛍光スペクトル測定を行うことでより臨床においても感度の高い局在診断が可能であった。また、LumifinderTMが医療機器として薬事承認された(30500BZX00031000)。現在、本器機を用いて腹腔鏡下手術において胃癌センチネルリンパ節診断の検討を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
固形癌に対するセンチネルリンパ節の転移有無を指標として、リンパ節郭清の縮小ないし省略が可能となり、外科治療のさらなる個別化、低侵襲化が期待できる。本研究にて使用している新規蛍光腹腔鏡システム(LumifinderTM)にて蛍光強度を測定することにより、精度の高い蛍光測定が可能となる。正確なセンチネルリンパ節同定により、手術時間の短縮、術後在院日数の短縮、術後患者のQOL の向上が期待できる。さらに蛍光測定法によるセンチネルリンパ節同定は早期胃癌だけではなく各固形癌が対象となり、その意義は大きい。また、蛍光強度と病理学的因子の検討を行い、癌局在診断につき検討を予定している。
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