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食道癌において口腔内および食道内細菌叢がどのように影響するか?

研究課題

研究課題/領域番号 21K08710
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

恵美 学  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (30464308)

研究分担者 西 裕美  広島大学, 病院(歯), 助教 (70403558)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード食道癌 / 口腔内細菌叢 / フソバクテリウム / 細菌叢
研究開始時の研究の概要

手術および術前化学(放射線)療法を受ける食道癌患者の口腔内、食道正常粘膜および腫瘍組織における細菌叢を次世代シークエンサーにて網羅的に解析し、
①口腔内と食道内の細菌叢を比較
②術前治療の奏功率や臨床病期と相関を認める菌群を同定、
③さらにこの菌が抗癌剤感受性や腫瘍免疫に関与することをin vitroにおいて腫瘍免疫における観点およびアポトーシスにおける観点の両方からその機序を解明していく。

研究成果の概要

食道切除を受けた患者305人の血液検体を用いて代表的な4種の歯周病菌にFusobacterium nucleatum (F.n)を加えた5種の歯周病菌に対する血清Ig-G抗体価を測定したところ、F.nの血清抗体価のみが予後と相関することが判明した。血清IgG-F.n抗体価高値群と低値群間で臨床的特徴に有意差はなかった。多変量解析により、IgG-F.n高値は予後不良の独立因子となった (HR 1.74、95% CI (1.17-2.59)、P = 0.007)。以上よりFusobacterium nucleatumに対する血清IgG抗体価は予後予測に関する重要なバイオマーカーとなることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回我々は食道と解剖的に近接する口腔内細菌叢に着目し、菌叢解析をおこなってきた。口腔内細菌叢においてもフソバクテリウム ヌクレアタム(F. nucleatum)の存在と食道癌の悪性度と相関する可能性が示され、現在も悪性度や術前治療抵抗性に関与するF. nucleatum以外も含めた細菌群を解析している。同時に並行して行った歯周病菌の血清抗体価の解析にてF. nucleatumの血清抗体価が食道癌の術前治療効果や予後予測因子となることをつきとめることができた。この血清抗体価が食道がん治療における新たなバイオマーカーになる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Fusobacterium nucleatumの血清抗体価と予後-亜種の違いによる臨床的特徴の検討2022

    • 著者名/発表者名
      吉川徹
    • 学会等名
      第76回日本食道学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 食道癌手術症例において歯の欠損数は予後と相関するか2022

    • 著者名/発表者名
      恵美学
    • 学会等名
      第123回日本外科学会定期学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 胸部食道癌における細菌叢解析2021

    • 著者名/発表者名
      吉川徹
    • 学会等名
      第76回日本消化器外科学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 口腔と食道癌における細菌叢の検討2021

    • 著者名/発表者名
      吉川徹
    • 学会等名
      第122回日本外科学会定期学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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