研究課題/領域番号 |
21K08715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
及能 大輔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70563485)
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研究分担者 |
高澤 啓 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
木村 康利 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80311893)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 胆道癌 / 術中ナビゲーション技術 / Claudin 18 / 近赤外蛍光 / 胆管癌 / claudin / NIR / タイト結合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、胆管癌の進展範囲を可視化するために、胆管癌表面に過剰発現するclaudin18.2を標的とした近赤外蛍光色素標識抗体を作成して、癌組織を蛍光発色させる新規技術の開発を目指す。研究には胆管癌切除標本、癌細胞株を利用し、抗体の有効性を解析する。本研究結果は、胆管癌を手術中に可視化するナビゲーション技術へ発展させることを最終的な目標としており、癌遺残の無い手術を補助することで、患者予後の向上に直結すると考えている。
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研究実績の概要 |
本研究では、胆管癌手術中のナビゲーションを支援するため、Claudin18.2をターゲットにした蛍光抗体の開発を進めている。これまでの進捗は以下の通りである。 1. 【抗体の作成と免疫染色】 Claudin18.2は細胞外ドメインを2つ有しており、Claudin18.1と18.2では細胞外ドメイン-1が異なる。細胞外ドメイン-1をエピトープとした抗体をウサギ血清とマウス血清から作成した。さらに、市販抗体から理論上細胞外ドメイン-1に結合する抗体を1抗体、理論上細胞外ドメイン-2に結合を1抗体、C末端に結合する抗体を3抗体購入した。胆管癌切除標本およびマウス皮下で生成された胆管癌細胞株標本に対する免疫染色、胆管癌細胞株に対する蛍光免疫染色を行い、細胞膜上に結合する2種類の抗体を同定した。これらに蛍光物質を付加することで、胆管癌の蛍光染色とその視認が可能かを検討する予定である。 2. 【免疫染色の臨床評価】 当院で切除された胆道癌66症例において、Claudin-18の免疫染色を実施した。その結果、癌細胞にはClaudin-18が全周性に強く発現している一方で、正常胆管上皮では発現が認められなかった。また、癌及びBilINと正常上皮との間で有意な発現スコアの差が確認され、高感度(0.956)および高特異性(0.968)での鑑別が可能であることがROC曲線分析により示された。 【総括】 この研究成果は、胆道癌の診断および手術中のナビゲーション技術の進歩に貢献すると期待される。Claudin-18の発現パターンの解明により、胆道癌の精密な切除を支援し、患者の治療成績の向上に繋がる可能性がある。また、癌細胞特有の発現プロファイルを利用した新たな治療法の開発にも寄与することが予想される。
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