研究課題
基盤研究(C)
本研究では、肝転移の発生に関与するmiRNAに関する知見を得るため、原発巣癌細胞のmiRNA網羅的解析から、肝転移に関連するmiRNAの同定と機能解析を行う。具体的には、ステージII並びにIV(肝転移)大腸癌の原発巣からLCM 法によって癌細胞を採取し、ステージIV大腸癌細胞に特徴的に発現したmiRNAの網羅的解析並びにバリデーションにより、大腸癌肝転移に関連するmiRNAを同定する。更に、大腸癌細胞株及び動物モデルを用いて同定したmiRNAが癌細胞の増殖、浸潤転移、抗癌剤耐性及び免疫逃避に与える影響とメカニズムを解明する。
切除不能大腸癌に対する治療はかなり改善されたが、5年生存率は10%未満といまだ不十分である。我々は治療標的となる新規分子探索のため、原発巣の間質における肝転移関連miRNAについて検討してきた。本研究では、肝転移の発生に関与するmiRNAに関する知見を深めるため、原発巣の癌細胞における肝転移に関連するmiRNAを注目した。ステージII並びにIV(肝転移)大腸癌の癌細胞を採取し、ステージIV大腸癌細胞に特徴的に発現したmiRNAの網羅的解析並びにバリデーションにより、大腸癌肝転移に関連するmiRNAを同定した。更に、細胞レベルで、miRNAによる癌転移の制御機能を解明した。
本研究は大腸癌肝転移に関与する癌細胞と間質細胞間の情報伝達をより正確に検出するために、LCM 法を用いて癌細胞だけを精製してmiRNAの発現を解析し、より明確に大腸癌肝転移に関わるmiRNAの同定をした。本研究により、大腸癌の肝転移について新たな治療ターゲットを開発することが期待できる。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
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