研究課題/領域番号 |
21K08759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
新川 寛二 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00554932)
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研究分担者 |
竹村 茂一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (00322363)
南山 幸子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00362989)
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
田中 肖吾 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (50382114)
細見 周平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60554938)
久保 正二 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (80221224)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 味覚受容体 / NAFLD / 小腸 / 小腸上皮味覚受容体 / 肝再生 |
研究開始時の研究の概要 |
消化管における腸内細菌の異常増殖や腸管透過性異常は腸肝相関による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の重症化(非アルコール性脂肪肝炎[NASH])機序だけでなく、NAFLD病態下における腸肝相関を介した肝細胞障害による肝切除後肝再生不全との関連も報告されている。一方で、近年、腸管内分泌細胞に発現する消化管味覚受容体が腸管透過性亢進および腸内細菌叢の正常化に中心的役割を果たしていることが明らかにされている。本研究では消化管味覚受容体がNAFLD病態下のNASH進展機序と肝再生不全に腸肝相関を介し関連することを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
小腸上皮特異的Tas1r3欠損マウス(Tas1r3ΔIEC)と対照コントロールマウス(Tas1r3fl/fl) をそれぞれ通常食飼育群とHFCD食飼育群に分類し、8週給餌後に解析した。WT群で脂肪の沈着が著明に認められたが、Tas1r3ΔIEC群で脂肪の沈着が減少していた。また、肝臓のFSP27タンパク質は,WT control群と比較しWT HFC群で有意に上昇していたが,Tas1r3ΔIEC HFC群ではその上昇が有意に抑制された.さらに,ATGLタンパク質は,WT control群と比較しWT HFC群で有意に低下していたが,Tas1r3ΔIEC HFC群ではその低下が有意に抑制された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、生活習慣病患者の増加とともにMASLDに対する重要な臨床課題となっているが、未だ有効な治療法はない。これまでは、肝細胞を標的とした治療薬が数多く検討されてきたが、小腸上皮を標的とした治療薬はほとんど検討されていない。本研究により小腸上皮における甘味受容体(Tas1r3)を介した脂肪肝進展機序が明らかとなれば、Tas1r3を標的としたMASLDに対する新規治療薬の創成に繋がる可能性があり非常に意義のある研究と考えられる。
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