研究課題/領域番号 |
21K08765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
伊藤 友一 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (80397463)
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研究分担者 |
細田 和貴 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 研究員 (00728412)
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 胃癌 / PDXモデル / 患者由来細胞 / プロテオミクス / 細胞表面タンパク質 / HLAクラスI結合ペプチド / 腫瘍浸潤リンパ球 / 個別化がんワクチン / PDC / 分子標的治療 |
研究開始時の研究の概要 |
遠隔転移を伴う進行胃癌はもっとも予後が不良な固形癌のひとつである。本研究では、胃癌患者から外科手術によって採取された腫瘍検体を用いて、患者腫瘍組織移植(PDX)モデルを作成し、サーフェスオーム解析とリン酸化タンパク解析による活性化シグナル経路同定を中心とした網羅的多層プロテオーム解析を行う。これにより、胃癌の分子背景の解明と革新的細胞表面分子治療標的群の同定から、進行胃癌の克服を目指す。
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研究成果の概要 |
早期胃癌の多くは根治が期待できるのに対し、予後不良な進行胃癌に対する有効な化学療法は限られており、革新的なアプローチによる新規治療法の開発が急務である。本研究では、胃癌の患者腫瘍組織移植(PDX)モデルを作成し、サーフェスオーム解析とリン酸化タンパク質解析による活性化シグナル経路同定を中心とした網羅的多層プロテオーム解析を行う。またHLAリガンドーム解析を行い個別化がんワクチン療法への応用が可能な高免疫原性HLAクラスI結合ペプチドを同定する。これにより、胃癌の分子背景の解明と革新的細胞表面分子治療標的群の同定から、進行胃癌の克服を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、胃癌PDXにおける細胞表面タンパク質の発現プロファイルから機能的サーフェスオームデータ基盤を構築し、その分子生物学的理解を深めることで、既存研究では俯瞰しえなかった革新的細胞表面タンパク質治療標的群を大規模に開拓できる。腫瘍特異性が高い細胞表面分子が同定されれば、抗体薬物複合体や癌抗原ワクチン、CAR-T療法など、免疫療法の革新につながることが期待される。また、胃癌特異的に発現する分子は、治療標的としてだけでなく、診断、再発・治療効果予測に有用な組織・血液バイオマーカーとしての展開が期待できる。
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