研究課題/領域番号 |
21K08824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藏澄 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50645116)
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研究分担者 |
鈴木 亮 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570319)
美甘 章仁 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30372709)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
齊藤 寿郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60648484)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再生医療 / 慢性心不全 / 心筋梗塞 / エクソソーム / 血管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
エクソソーム投与による組織再生について様々な研究が行われている。血管新生を機序とするものが多い。心臓においても心筋梗塞モデルの心機能を回復させた報告が増えている。一方でこれまでも、drug delivery system などの方法で同様の報告が多数、成されてきた。「様々な手段で、動物モデルの心機能は回復し得る」と言える。従って今後は、臨床応用にあたって障害となる部分を如何に改善できるか、有害な副作用を如何に抑制できるか、などが重要と思われる。 本研究で提案する心臓病変部への集積性・特異性を高めたエクソソームの開発は、このコンセプトに合致し、今後の発展性および社会からの必要性が強く見込まれる。
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研究実績の概要 |
昨年度、LAD結紮群とコントロールであるSham群のマウスモデルの比較から、心筋梗塞を起こした心組織に特異的に発現している遺伝子を特定する結果を得ている。 本年度は、LAD結紮したマウスモデルの心組織で、梗塞領域および境界領域における遺伝子発現解析から、梗塞領域に特異的に発現している細胞表面抗原分子の特定を試みた。 LAD結紮して2日後にマウスを犠牲死させて、切り出した梗塞領域を含む組織をRNA laterに浸漬させた。梗塞領域を含む組織を、梗塞領域と境界領域に切り出し、その組織からRNAを抽出した。抽出したRNAの一部をアレイ解析に使用し、残りのRNAはqPCR解析の為に保存した。 アレイ解析の結果から、梗塞領域と比較して、境界領域と発現レベルが10倍以上上昇した遺伝子は43個あった。そして、その43個の遺伝子の中で細胞表面抗原分子の遺伝子は10個あった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、マウスモデルで、心筋梗塞の境界領域で発現している細胞表面抗原分子をアレイ解析で抽出することが出来た為。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの実験で得ている細胞表面抗原分子の発現レベルを、免疫染色で確認し、心筋梗塞の境界領域に特異的に発現している細胞表面抗原分子を特定する。
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