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心筋再生治療を目的としたガン原遺伝子Mycに対する分裂抵抗性メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08854
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

小山 恭平  旭川医科大学, 医学部, 講師 (00818479)

研究分担者 紙谷 寛之  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30436836)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードTrim28 / エピジェネティクス / 転写調節 / 脂質代謝 / H3K9メチル化 / 心筋再生 / 細胞分裂 / Myc
研究開始時の研究の概要

心臓はガン化しない臓器として知られているように、心筋組織の細胞(心筋細胞)はほとんど分裂することがないため、心臓は自己再生能力も持っていない。この原因の解明は、再生治療とガン克服の重要なカギとなる。
我々はこれまでに、心筋細胞の分裂を妨げる一因として、ヒストン修飾H3K9me3が関与することを発見した。本研究では心臓の再生治療を目的として、H3K9me3が細胞分裂に必要な遺伝子の機能を妨げているメカニズムを解明し、H3K9me3を標的として心臓の再生が可能かどうかを明らかにする。

研究成果の概要

Trim28はヒストンH3K9のメチル化を介して、発生や代謝の制御、遺伝子発現など様々な現象に関与するクロマチン制御因子である。以前我々は、H3K9me3が心筋細胞の分裂抑制に関わることを発見したため、本研究ではTrim28が心筋細胞の分裂制御に関わるかどうか、心筋細胞特異的なKOマウスを作成し検討を行った。仮説とは異なり、Trim28はH3K9のメチル化状態と心筋細胞の分裂にほとんど影響を与えなった。そこで、Trim28のKOが心筋細胞の遺伝子発現や表現型に与える影響を詳細に解析し、Trim28は脂肪酸代謝遺伝子の発現を促進的に制御している知見を得た。

研究成果の学術的意義や社会的意義

心筋細胞は高度の分化した細胞で、分裂や代謝の制御が特殊化している。正常な心臓は脂肪酸を主要なエネルギー源と利用しているが、病態下では脂肪酸代謝の異常が生じ心不全の進行に関わることが知られている。本研究では、これまで知られていなかった脂肪酸代謝の遺伝子発現を制御するメカニズムの一端を明らかにした。また、遺伝子発現において抑制的な機能を持つと考えられていたクロマチン制御因子が、促進的な作用を示す新たな知見を得た。

報告書

(3件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] University of Washington(米国)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 再生する心臓2022

    • 著者名/発表者名
      小山恭平
    • 雑誌名

      生物工学会誌

      巻: 100 ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 心筋細胞の細胞周期に対するMycの特性評価2022

    • 著者名/発表者名
      広藤愛菜、小山恭平、河村あさみ、田中彩乃、辻田悠希、 潮田亮平、神田恵、紙谷寛之
    • 学会等名
      第45回 日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] H3K9me3の脱メチル化によるトランスポゾンの活性化は心筋細胞の遺伝子発現に影響を与える2022

    • 著者名/発表者名
      辻田悠希、小山恭平、広藤愛菜、潮田亮平、紙谷寛之
    • 学会等名
      第45回 日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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