研究課題/領域番号 |
21K08896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構別府医療センター(臨床研究部) (2023) 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) (2021-2022) |
研究代表者 |
岡本 龍郎 独立行政法人国立病院機構別府医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 臨床研究部長 (80568626)
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研究分担者 |
高森 信吉 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科医師 (20839542)
田口 健一 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 病理診断科部長、臨床検査科部長、腫瘍病理学研究室長 (40325527)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | lung cancer / EGFR muation / malignant phenotype / 非小細胞肺癌 / ドライバー遺伝子変異 / 高悪性化 / 免疫環境因子 / ドライバー遺伝子 / 免疫チェックポイント / 分子標的薬 / 免疫治療 / 肺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
ドライバー遺伝子変異を有する肺癌においては、免疫チェックポイント(ICI)治療の効果が乏しい。免疫逃避に有利な腫瘍内微小環境(tumor microenvironment: TME)を持つことが原因とされる。本研究では、①各種ドライバー遺伝子変異肺癌のTMEを観察し、各腫瘍間の差を網羅的に比較検討する。②分子標的治療後のリバイオプシー検体を利用し、治療前後におけるTMEおよび分子シグナルの変化を、同様の手法を用いて比較検討する。ドライバー遺伝子変異肺癌に特異的な動的微小環境を明らかにし、TMEの経時的変化に注目した新たな免疫治療開発に繋げることを目的とした基盤的研究である。
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研究成果の概要 |
EGFR遺伝子変異肺癌において、高分解能CT画像および病理学的情報を参考にした非浸潤癌・浸潤癌の選別と行い、NGS解析による遺伝子発現・遺伝子変化の網羅的解析を行うことで、腫瘍微小環境の高悪性化に関与する分子変化を探索した。①トランスクリプトーム解析において、両群間で統計学的有意にmRNA発現の差があった53遺伝子を検出した。Collagen XI alpha 1遺伝子が進行期群において最も発現が上昇していた。 ②エクソーム解析において、総variant数、indelおよびSNV変異数は進行期群で多い傾向にあった。両群間における総variant数の差は変異全体の3.2%に相当した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究において、EGFR変異肺癌の高悪性化には、癌関連遺伝子のダイナミックな発現変化および共存遺伝子変異の増加が関与していることが明らかとなった。Collagen XI alpha 1(COL11A1)発現亢進がEGFR変異肺癌における腫瘍微小環境の高悪性化に関与する可能性が示唆された。
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