研究課題/領域番号 |
21K08934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石川 真士 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30714745)
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研究分担者 |
岩崎 雅江 日本医科大学, 医学部, 講師 (20744428)
坂本 篤裕 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30196084)
間瀬 大司 日本医科大学, 医学部, 講師 (60614831)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 麻酔薬 / β遮断薬 / 癌 / 敗血症 / 腎機能障害 / microRNA / 臓器保護 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで正常臓器から敗血症など疾患を対象に麻酔薬の種類によるmiRNA発現変化を包括的に測定してきた。次の課題である麻酔薬の1)敗血症における腎機能障害、2)癌細胞への影響をテーマに研究する。 「敗血症における腎機能障害に対する麻酔薬の保護作用の検討」では、ラット敗血症モデルを対象に腎機能障害に対し、麻酔薬のmiRNAを介した保護作用を検討し機序解明につなげる。 「癌細胞に対する麻酔薬、循環作動薬の影響」では麻酔薬や循環作動薬が癌細胞に与える影響を分子生物学的に明らかにする。これにより安全な麻酔薬、麻酔方法による癌細胞活性の抑制方法を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究ではβ遮断薬による癌細胞抑制効果とその機序の解明を目的としている。周術期は手術侵襲により交感神経が亢進する。これに対し、β遮断薬が癌細胞抑制作用をもたらし生命予後を改善する可能性が示されている。その機序を明らかにすべく、ノルアドレナリン(NAD)添加し交感神経亢進状態を再現した肺癌細胞に対し、ランジオロール(L)、プロプラノロール(P)の2種のβ遮断薬を投与し、その効果を検証した。 CCK8 assayによる細胞活動性評価、免疫染色法(Ki67)による細胞分裂能評価を行った。NAD10nM/L添加によりいずれも20%程度更新しており、交感神経亢進により肺癌細胞の活動性が亢進することが示された。NAD10nM/L添加肺癌細胞に対し、L1000nM/L、P10nM/Lを投与したところ、CCK8 assay、免疫染色法いずれもNAD添加で更新していた活動性がコントロール群と同程度まで抑制された。 以上より、β遮断薬の癌細胞抑制効果が示された。現在、その機序を明らかにするために、PCR array、免疫染色法によりキー遺伝子の探索を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の段階として、β遮断薬の効果検証、キー遺伝子の探索、キー遺伝子のノックダウンによる作用証明を考えている。現在、第二段階のキー遺伝子探索に入っており、PCR arrayなどを進めている。以上より、計画の通りに進んでおり順調と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、キー遺伝子の探索を行っている。癌細胞の活動には様々な遺伝子、タンパク質が関わっている。肺癌細胞で既報のもののみならず、他癌細胞で重要と言われている遺伝子やタンパク質にも注目する必要がある。そのため、PCR arrayで幅広く検討するとともに、免疫染色法で再度確認という作業を行っている。これを進めることでターゲットが明らかになると考える。
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