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新規鎮痛薬・鎮痛法開発を目指したNav1.7機能喪失型先天性無痛症の病態機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08938
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

堀下 貴文  産業医科大学, 医学部, 教授 (40369070)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード慢性疼痛 / 電位依存性ナトリウムチャネル / 先天性無痛症 / 機能喪失型Nav1.7 / 局所麻酔作用 / 先天性無痛症の病態解明 / Nav1.7と痛み受容体の相互関係 / Nav1.7機能喪失 / 病態機序解明 / 新規鎮痛薬・鎮痛法の開発
研究開始時の研究の概要

慢性疼痛に対する新たな鎮痛薬・鎮痛法開発に貢献するために、先天性無痛症患者の病態を分子レベルで解明することを目的として、研究計画を立てた。
① 電気生理学的手法を用いた野生型Nav1.7と共発現した痛み受容体の機能解析
② 電気生理学的手法を用いた機能喪失型Nav1.7と共発現した痛み受容体の機能解析
③ 慢性疼痛モデルマウスに対する選択的Nav1.7阻害薬と痛み受容体選択的阻害薬の併用療法の影響解析
である。これらによって、Nav1.7の機能喪失以外の先天性無痛症の病態全貌が明らかとなり、新たな鎮痛薬・鎮痛法開発を行っていく上で、大きな前進・手がかりになることが期待される。

研究成果の概要

慢性疼痛に対する新たな鎮痛薬・鎮痛法開発に貢献するために、先天性無痛症患者の病態を分子レベルで解明することを目的として研究計画を立てたが、野生型Nav1.7と痛み受容体を機能的に共発現させることが困難であり、機能解析を得るに至らなかった。そこで、様々な生理作用を有する漢方薬の一つ、蓮の幼芽の成分であるベンジルイソキノリンアルカロイド、ネフェリンの神経系に発現するNavαサブユニットに対する影響を電気生理学的に調べた。その結果、ネフェリンがNav1.2、Nav1.3、Nav1.6、Nav1.7、Nav1.8機能を濃度依存性に抑制することを発見し、新たな局所麻酔薬としての可能性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経障害性疼痛や侵害受容性疼痛を成因とする慢性疼痛は、既存の鎮痛薬では治療困難な例が多く、新たな鎮痛薬の開発が進められているが、有効な薬物の開発には至っていない。電位依存性ナトリウムチャネル(Nav)は慢性疼痛発生機序に重要な役割を持っており、ネフェリンが神経系に発現するNavαサブユニット機能を抑制するという本研究の成果は、新たな鎮痛薬としての可能性を示している。さらに、ネフェリンは従来の局所麻酔薬とは異なる作用機序を持つことが示されており、この新たな抑制機構はNavをターゲットにした新たな鎮痛薬・鎮痛法開発への有用な手がかりになることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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