研究課題/領域番号 |
21K09059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
安松 比呂志 日本医科大学, 医学部, 助教 (80614809)
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研究分担者 |
増野 智彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00318528)
岡田 一宏 日本医科大学, 医学部, 助教 (40740593)
松本 尚 日本医科大学, 医学部, 教授 (60242559)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 胸部下行大動脈遮断 / 蘇生的開胸術 / 虚血再灌流障害 / 大動脈遮断 / 出血性ショック / アポトーシス / 大動脈遮断モデル |
研究開始時の研究の概要 |
出血性ショック・切迫心停止に対して大動脈遮断を余儀なくされる外傷患者の予後は 不良であり、救命率は2割程度である。その病態は虚血再灌流障害、凝固障害、炎症など 様々な因子が絡み合う複雑な病態と考えられるが、その機序は解明されていない。 その機序を解明するため、①出血性ショックモデル、②大動脈遮断モデル、両者を合併し た③出血性ショック下大動脈遮断モデルを作成し、各々の病態で血漿中、組織中のROS やDAMPs、炎症性サイトカインの測定、臓器の病理学的評価を行う。これにより、出血性ショック下大動脈遮断後の病態を解明できれば、予防・治療法を研究し重症外傷の救命率を向上させる可能性がある。
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研究成果の概要 |
重症外傷に対する胸部下行大動脈遮断解除後の病態を解明するため、本研究では実臨床に即したラットモデルを作成し病態解明について探求した。 出血性ショック下のラットは救命率が非常に低く実験モデルとしては成り立たず、大動脈遮断モデルを作成した。これによる血行動態や循環不全のデータを集積した。また大動脈遮断による局所の虚血再灌流障害を調べるためにcaspaseと特異的に結合する蛍光試薬であるFLIVOを使用して、脳・心・肺でのアポトーシス変化をとらえるためIVISイメージングシステムを使用した。有意な結果は得られなかったが、大動脈遮断モデルは安定したモデルとなり得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈遮断解除後の病態は非常に複雑な要因がからんでいることが予想され、本研究では有意な結果が得られなかった。本研究を今後も遂行していくため、ある程度安定した大動脈遮断モデルは作成できたためここに学術的意義はあった。 重症外傷患者の救命率を上げるためには大動脈遮断解除後の病態解明は必要であり、社会的意義があるものと考える。今回の研究では有意な結果は得られなかったものの、今後も研究は継続していくことに意義があると考える。
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