研究課題/領域番号 |
21K09124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
梅村 和夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40232912)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / マウス / う蝕口腔細菌 / 破裂 / 高脂血症 / 頭蓋内出血 / 好中球活性 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、口腔細菌である、う蝕原因菌が頭蓋内出血のリスクファクタの1つである可能性を示してきた(Nature Communications)。最近、活性化好中球は、他の細胞とは異なり、核内のクロマチンを細胞外に放出することが発見された。このクロマチン網(NETs)は、血小板をトラップして活性化し、血栓形成や炎症に重要な働きをしていると報告されている。当該研究では、高病原性う蝕原因菌がどのようなメカニズムで活性化好中球によるNETs形成を引き起こすかを検討する。そして、そのNETs形成がどのようなメカニズムで脳出血を引き起こすかを検討する。
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研究成果の概要 |
脳動脈瘤の破裂の原因として、炎症の関与が考えられる。高脂血症による動脈硬化病変を形成させ検討した。LDL受容体およびApobec1を欠損させたマウスを用いることによって高脂質血症とし、実験的に脳動脈瘤を誘導することによって、脳動脈瘤の発生および破裂の変化をみた。 実験開始から3週間後に脳組織を摘出し評価した。対照群ではくも膜下出血を発症した動物は58.8%であった。一方、高LDL血症を発症している動物では3.5%しかくも膜下出血を発症しなかった。膠原線維に富む血管構造となっており、脳動脈瘤破裂に対し保護的な作用が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤の破裂は生命を危険にさらし、命を取り留めたとしても介護が必要な状態を招く可能性が高い。破裂のメカニズムを解明することで、予防できる可能性が高まる。今回の研究では、マウスを使用し、そのメカニズムを解明することを目的として行われた。この結果から示されたことは、血管壁の線維化は破裂に対して、保護的に働くことを示唆された。
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