研究課題/領域番号 |
21K09134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
菅野 洋 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (40244496)
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研究分担者 |
村田 英俊 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40398524)
中原 公宏 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学熱海病院, 准教授 (80279207)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 神経再生医療 / 脂肪由来幹細胞 / 神経分化誘導ペプチド / VHL / SOCS / BC-box motif / 脳血管障害 / 脊髄損傷 / 脂肪由来間葉性幹細胞 / 脳血液関門 / 神経分化誘導 / 神経分化ドメイン / SOCS蛋白 / BCボックスモチーフ / 脳梗塞 / 脂肪組織由来幹細胞 / 再生医療 / 神経疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪由来幹細胞(ADSC)は、低侵襲で大量に採取できるだけでなく、実際にADMSCsの静脈内投与により神経疾患の治療が行われているが、脳血液関門(BBB)を超えての脳内へ透過率は極めて低い。これに対して、本研究では体性幹細胞に対して神経分化誘導活性を示すSOCS6由来BC-boxペプチドとSOCS7由来BC-boxペプチドを導入後にADMSCsを神経疾患(脳梗塞/認知症, 脊髄症)モデル動物の静脈内あるいは髄腔内へ投与し、ADSCのBBB透過性増強処理を併用で、脳内への透過率が上昇し、神経疾患モデルラットの症状が更に改善するのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究代表者は、神経分化誘導能を持つ遺伝子を導入して強発現させるか、神経分化誘導ペプチドを直接導入して、脂肪由来幹細胞(ADMSC)を神経細胞へ分化誘導したのち、脳・脊髄に局所移植することで、神経機能障害をより改善させることを示してきた。今回の研究ではSOCS蛋白由来のBC-box motifペプチドをADMSCへ導入後にADMSCを静脈内あるいは髄腔内へ投与することにより症状が改善するかを明らかにすることと、脳血液関門透過性増強を併用した場合、更に効果が上がるかを検討した。また、SOCS7由来BCboxpeptideをADMSCへ導入して、コリン作動性ニューロンへの誘導に成功し報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳血管障害や脊髄損傷に対する自己の脂肪由来幹細胞(ADMSC)を用いた再生医療は日本では厚労省認可による自由診療として行われているものの、再生医療を行っている医療機関はごく少なく、有意な症状の改善効果を示した論文はほとんどない。この理由は、脳血管障害や脊髄損傷では静脈内投与で行われるため、ほとんどは脳・脊髄内へ到達できず、機能障害の改善効果が軽微であるためと考えられる。本研究では、ADMSCをニューロンへ分化誘導後に脳・脊髄内への局所移植、髄腔内投与、局所的に動注あるいは静注する方法を提案し、ADMSCを用いた神経再生医療の実現のために有意義であると考えられる。
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