研究課題/領域番号 |
21K09177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
小川 大輔 香川大学, 医学部, 助教 (70524057)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 膠芽腫 / 希少糖 / D-allose / 脳腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
膠芽腫は脳腫瘍の中で最も予後が悪く、早急な追加療法の開発が望まれている。現在、単糖は希少糖を含め、約50種類ほどが確認されているが、グルコース以外はほとんどそのバイオロジーが研究されていない。その中でもD-alloseについては、近年抗酸化作用や、他癌腫においては抗腫瘍効果が報告されているものの、脳腫瘍についてはこれまで報告がない。今回、グリオーマ細胞株を用いて、D-alloseの有する抗腫瘍効果をin vitroおよびin vivoにて評価し、さらにその機序につき検討することで、単糖をターゲットとした全く新しい分野のがん治療を切り開く。
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研究成果の概要 |
膠芽腫は脳腫瘍の中で最も予後が悪く、早急な追加療法の開発が望まれている。現在、単糖は希少糖を含め、約50種類ほどが確認されているが、グルコース以外はほとんどそのバイオロジーが研究されていない。その中でもD-alloseについては、近年抗酸化作用や、他癌腫においては抗腫瘍効果が報告されているものの、脳腫瘍についてはこれまで報告がない。今回、グリオーマ細胞株を用いて、D-alloseの有する抗腫瘍効果をin vitroおよびin vivoにて評価し、治療効果を確かめ、論文に投稿した。今後、その機序につき検討することで、単糖をターゲットとした全く新しい分野のがん治療を切り開く。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、脳腫瘍と希少糖との関係を研究した報告はない。本研究結果は世界初となる希少糖を用いた膠芽腫の治療戦略の基盤となりうる。他癌腫においては遺伝子発現への影響も報告されており、今回得られた希少糖の抗腫瘍効果について、今後の研究で膠芽腫においても同様の遺伝子発現の変化があれば、その発現をコントロールすることで、抗腫瘍効果を発揮させる真新しい治療戦略につながる可能性を秘めており、このことから本研究から得られる成果は、社会的に極めて大きなインパクトを与えると想定される。
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