研究課題/領域番号 |
21K09198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
三輪 真嗣 金沢大学, 医学系, 助教 (40753455)
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研究分担者 |
土屋 弘行 金沢大学, 医学系, 教授 (40227434)
武内 章彦 金沢大学, 附属病院, 助教 (70512218)
山本 憲男 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任教授 (90332668)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨軟部腫瘍 / 転移 / 免疫 / 腫瘍免疫 / 肉腫 / 骨軟部肉腫 / 免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は,腫瘍破砕物質で刺激した樹状細胞を患者に注射することで腫瘍免疫が活性化することを報告してきたが,臨床試験において樹状細胞療法の有効性は一部の患者に限られた.一方,液体窒素処理骨移植が腫瘍免疫を活性化させることを報告してきたが,液体窒素処理骨による腫瘍免疫活性化のメカニズムを明らかにすることで,肉腫における新たな治療アプローチを検討する.本研究では,肉腫における腫瘍免疫の抑制メカニズムを解明することにより肉腫特有の治療標的を特定する.さらに,液体窒素処理した腫瘍組織による腫瘍免疫の活性化メカニズムを調査する.これらの研究結果をもとに,骨軟部肉腫に対する新たな免疫療法の開発を目標とする.
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研究実績の概要 |
悪性腫瘍の治療において、腫瘍に放射線を照射したのちに照射野と別の部位の腫瘍縮小がみられることが稀にあり、これをアブスコパル効果という。また、放射線治療のみでなく、腫瘍凍結療法や液体窒素処理骨移植でもアブスコパル効果がみられることがある。本研究では、骨転移マウスモデルを用いて凍結アブレーション(cryoablation:以下CA)によるアブスコパル効果について調査した。CAの方法としては,注射器と径1.2 mmの銅線を用いて凍結プローベを作成し、装置内に液体窒素を注入することで銅線の先端から半径5 mmの範囲を冷却した。マウス乳癌細胞株MMT-060562(3 × 106細胞)をC3Hマウス32匹の両側脛骨に移植することにより骨転移モデルを作成した。左側の腫瘍はCA治療を行い、右側のアブスコパル腫瘍は未治療とした。また、薬物療法として半数のマウスに抗PD-1抗体(以下PD)の腹腔内投与を行った。対象となったマウスは、治療の有無によりcontrol群、CA群、PD群、CA+PD群の4グループに分類した。アブスコパル腫瘍のサイズ変化(7日目、14日目)、ELISPOTアッセイで腫瘍特異的IFN-γ産生脾細胞数(14日目)、アブスコパル腫瘍への免疫細胞浸潤(14日目)を評価した。結果として、CA治療によりアブスコパル腫瘍における縮小、ELISPOTアッセイでの免疫増強効果、CD4+細胞浸潤を認めたが、CD8+細胞、Foxp3+細胞の浸潤に有意な変化はみられなかった。さらに、CAにPDを併用することで有意な免疫増強効果を認めた。これらの結果から、転移性骨腫瘍の局所凍結療法によりアブスコパル効果が期待できること、PDの併用により増強効果が得られる可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画を順調に遂行し、論文や学会発表できているため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画を遂行していく。
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