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超多孔質リン酸Caセメントスペーサー再移植による新規Masquelet法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K09285
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥田 貴俊  順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (00348955)

研究分担者 池田 通  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00211029)
上高原 理暢  東北大学, 環境科学研究科, 教授 (80362854)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードMasquelet法 / induced membrane / 人工骨 / 巨大骨欠損 / 多核巨細胞 / 再移植 / 骨移植
研究開始時の研究の概要

Masquelet法によるラットの巨大骨欠損治療モデルを用いて、骨欠損部にセラミックを移植したときに、異物反応を起こさない線維組織と起こす線維組織の違いを細胞生物学的に明らかにする。
さらにMasquelet法の一期手術で超多孔質リン酸カルシウムセメントをスペーサーとし、周囲をテフロン膜で覆い、異物反応を起こさない線維組織および骨芽細胞や血管内皮細胞を含むセラミックを形成させ、それを摘出後二期手術時に粉砕し、自家骨を混合して再移植することで、Masquelet法の治療成績を上げるのみならず、小量の自家骨でも高い治療成績を挙げる新たな術式の開発を目指す。

研究成果の概要

巨大骨欠損治療に画期的進歩をもたらしたMasquelet法は、一期手術で欠損部位にスペーサーを挿入しその周囲に線維膜を誘導させる。数週後に二期手術を行い、スペーサーの抜去と自家骨移植を行う。本研究は一期手術で挿入するスペーサーとして独自に開発した超多孔質リン酸カルシウムセメントを挿入、周囲をテフロン膜で被覆する。二期手術で血管と細胞が侵入した多孔質スペーサーを抜去、粉砕し、自家骨と混合して再移植する。ラットの骨欠損モデルで本法を行ったところ、顕著な治癒促進効果が得られた。留置期間中にスペーサーを機能的人工骨化し再移植することで、治癒の促進と必要な自家骨の移植量を少量化できることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Masquelet法の二期手術において、骨欠損部位に充填する自家骨が不足する場合には、人工骨を添加するが、人工骨の添加が予後に及ぼす影響や最適な人工骨の種類に関する情報は皆無に近い。
本研究では、独自に開発した超多孔質リン酸カルシウムセメントをスペーサーとしてラットの巨大骨欠損モデルに挿入、4週間の留置期間中に骨修復に不可欠な血管と間葉系幹細胞を多孔質材料中に侵入させる。それを抜去、粉砕、二期手術で自家骨と混合し再移植することで、治癒促進と二期手術で必要な自家骨量の少量化が可能となる。研究結果は良好で、本研究成果は実臨床への応用が十分可能であり、骨折治療の飛躍的進歩につながると期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 基礎研究におけるラット大腿骨巨大骨欠損モデル(Masquelet法)の新知見2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅生、奥田貴俊
    • 学会等名
      第49回日本骨折治療学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Masquelet法を用いたラット大腿骨骨欠損モデルの骨代謝環境の解明2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅生、奥田貴俊
    • 学会等名
      第38回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ラット大腿骨巨大骨欠損モデルにおける Masquelet 法の新知見と課題2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅生、奥田貴俊
    • 学会等名
      第48回日本骨折治療学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ラット大腿骨巨大骨欠損モデルにおけるMasquelet法の新知見2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅生、奥田貴俊
    • 学会等名
      第37回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ラット巨大骨欠損モデルにおけるMasquelet法の新知見2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅生、奥田貴俊
    • 学会等名
      第47回骨折治療学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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