研究課題/領域番号 |
21K09343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 大悟 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70648021)
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研究分担者 |
清谷 一馬 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難病・免疫ゲノム研究センター, 副センター長 (30433642)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネオアンチゲン / 免疫チェックポイント阻害薬 / 遺伝子改変T細胞 / 免疫療法 / 免疫チェックポイント阻害剤 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
ネオアンチゲンは腫瘍における体細胞変異によって生じる変異タンパクに由来するペプチドであり、腫瘍特異的な抗原であり、ネオアンチゲン特異的T細胞を体外で作成し患者に輸注する遺伝子改変T細胞はICI抵抗性癌にも有効となる可能性が高い。 そこで我々は、腫瘍組織より①ネオアンチゲン特異的T細胞受容体のスクリーニング及び②遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞による細胞傷害性検討という二つのステップを迅速に行うことにより、将来的に患者毎のOff-the-shelf遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞療法を提供するためのプラットフォーム作成を目指す。
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研究成果の概要 |
近年複数の癌種に対して免疫チェックポイント阻害剤(Immune checkpoint inhibitors, 以下ICI)が保険適応となった。しかし一定の奏効率が報告されているものの、治療抵抗性となる事が多く、ICIを含む薬物療法抵抗性癌に対して次なる免疫治療開発が急務である。 我々は腫瘍微小環境におけるCD8+T細胞の細胞傷害性を強く惹起し得るネオアンチゲンに着目し、腫瘍組織より短期間で効率的にネオアンチゲン特異的T細胞をin vitroで誘導し、遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を作製するプラットフォームを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プラットフォームにより短期間で効率的に細胞傷害性を有する遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を作製することが可能となった。今後は遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を体外であらかじめ作成し、ICIなどの他剤抵抗性となった場合に備えるOff-the-shelf製剤として新たな治療選択肢となり得る。遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞輸注療法は、これまで分子標的薬の適用がなく、治療の選択肢がなかった多くの患者に対して適用可能なアプローチであり、社会への貢献度は非常に高いと考える。さらに本研究では、将来的には他癌種にも適用可能であり、今後の癌免疫療法の発展に大きく役立つものと思われる。
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