研究課題/領域番号 |
21K09431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
舛森 直哉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20295356)
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研究分担者 |
橋本 浩平 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40404678)
田端 秀敏 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40810586)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / リキッドバイオプシー / 病理解剖 / 遺伝子パネル / Liquid biopsy |
研究開始時の研究の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の進行に伴い転移巣の増悪だけでなく、局所進展により尿路や直腸閉塞を生ずる場合がある。これらはQOLを著しく低下させるため、局所進展を予測し未然に防ぐ取り組みが必要である。 本研究により、CRPCの腫瘍進展様式が遺伝子学的に解明され、さらに革新的な前立腺癌制御機構の開発をするための研究基盤が確立されるものと考える。また、liquid biopsyで局所進展を予測することにより、原発巣制御が必要な症例を明らかにし、CRPCに対する新しい治療戦略の開発へと発展させる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、去勢抵抗性前立腺癌の進行に関わる遺伝子発現を前立腺及び各転移巣で解析し、治療に対する反応との関係を検討することである。転移を有するCRPC患者9例を病理解剖し、前立腺及び各転移巣より癌組織を採取し、5例で次世代シークエンサーを用いてゲノム解析を行った。治療反応が不良で転移部位が急速に増大した症例では、癌の進展に関わる遺伝子やがん抑制遺伝子の発現が亢進しており、がん抑制遺伝子の変異遺伝子が増幅している可能性が示唆された。今後、生前に採取(liquid biopsy)した血中のcell free DNAの解析と合わせて、CRPCの進展様式が予測できるか解析する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究でCRPCの進展様式に関わる遺伝子異常が明らかとなり、生前の血中のcell free DNAのliquid biopsyによってその遺伝子異常が同定できれば、CRPCの進展様式が予測できることとなる。それらを標的とした全く新しい治療法の開発への発展や、局所進展を予測し、局所進展によるイベント発生を未然に防ぐ治療方針をたてることが可能となる。
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